ナシ(日本梨) 秋泉(しゅうせん)

登録日:2021年10月31日

秋泉(しゅうせん)

秋泉(しゅうせん)

これは「秋泉」という名前の赤梨です。秋田県のオリジナル品種で、親は「新星」と「豊水」。1993年に交配して育成を開始し、2009年に品種登録されました。10月に収穫される晩生種です。

秋泉(しゅうせん)

秋泉は重さ700gほどの円形で、果皮は黄赤褐をしていて果点(表面の点々)が大きいのが特徴。また果汁が豊富で、甘味が強くて酸味が弱いため、甘味が際立つとのことです。ちなみに親の豊水はいわずと知れたメジャー品種で、みずみずしくて食味のよい梨。そして「新星」は生産量こそ少ないですが、こちらも甘味が強い梨です。

秋泉(しゅうせん)

今回購入した秋泉は重さが693gと、まさに平均的なサイズ。とはいえ300~500gくらいのものが多い幸水や豊水などと比べるとなかなかの大玉です。果皮は少し赤みがかっていて、特徴通りに果点が大きく目立っているのが印象的。外観は少しゴツゴツしていますが、このような形のものはけっこうあるみたいです。

秋泉(しゅうせん)

さて、初めて食べた秋泉ですが、ひと口食べるとその甘さにびっくり。酸味が優し過ぎるため、ほとんど甘味しか感じません。糖度は17度以上あり、偽りなく甘味が際立っていました。

秋泉(しゅうせん)

果肉は若干やわらかく、果汁を十分過ぎるほど含んでいてジューシー。口当たりがよいので、小さな子どもや高齢者でも食べやすいと思います。そして秋泉は種周りのかたい部分である「果芯」が小さいというのも特性の1つで、カットするときに廃棄する部分が少なくて済み、可食部が多くて食べ応え満点でした。

なお、果肉が少し黒っぽくなっていますが、これは「みつ症(蜜症)」という現象。梨や桃など糖度が高く大きくてやわらかいものに発生しやすいといわれています。見た目はよくありませんが気にしなくて大丈夫です。

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