ナシ(日本梨) 秋満月(あきみつき)

登録日:2023年11月19日

秋満月(あきみつき)

秋満月(あきみつき)

これは2021年に千葉県からデビューした新品種の梨「秋満月」です。秋の満月と書いて「あきみつき」。もとは「千葉K3号」という名前で2017年に品種登録されていて、公募によってこの愛称に決まり2021年に商標登録されました。

秋満月(あきみつき)

果実は700gほどと大きく、果肉がやわらかくてなめらかな食感。そして酸味が弱くて甘味が強く、果汁が豊富で日持ちがよいのが特徴です。収穫時期は9月中旬から10月上旬頃で、常温で約1か月保存することが可能なのだそう。

秋満月(あきみつき)

また秋満月の親は「豊水」と「7-7(新雪×平塚16号)」で、豊水と新雪は大玉の赤梨。平塚16号は「かおり梨」の名前で流通しているこれまた大きくて香りのよい青梨です。いずれも食味がよい大玉品種を育成に使用したことで、秋満月も甘い大果になったようですね。

秋満月(あきみつき)

さて、この秋満月はかなり大きくて、重さを量ると約1.1kgありました。両手で持たないといけないほどずっしりとしていて、名前のように満月みたいな丸い形をしています。

秋満月(あきみつき)

カットすると、シーズン終盤の11月に購入したにも関わらず驚くほどジューシーで、食感はシャリシャリ! 果肉はほどよくソフトで歯切れがよく、かじった瞬間から甘味が口いっぱいに広がって果汁がとても美味です。糖度は16度前後と高かったのですが、実際はそれ以上に甘味を強く感じました。

なお、秋満月という名前には、収穫の秋に満月のように大きく実った梨、そして農家と消費者の喜びと感謝の気持ちが込められているそうです。今はまだ生産量は少ないですが、大きくて見映えがよく、食味と日持ちも優れるので贈答用としてもいいかもしれません。

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