ナシ(日本梨) 陽香(ようこう)
登録日:2024年9月29日
これは「陽香」という千葉県生まれの赤梨です。親の組み合わせは「あきづき」×「黄花梨」で、白井市の田中茂氏が育成し、2013年(平成25年)に品種登録されています。
特徴は、果皮が赤褐色で果実は円形で大きく、果肉のかたさは中程度。9月中旬頃から収穫でき、果汁が豊富で糖度が高く酸味は弱いとのことです。ちなみに母親のあきづきは糖度が高くてジューシーな梨として知られていますが、父親の黄花梨のほうはなじみがありません。
調べてみると、黄花梨は中国の梨で黒星病に強いとのこと。そのためこの両親から誕生した陽香は、あきづきの食味のよさを受け継ぎつつ、黒星病の抵抗性も持つのだそう。さらには黒斑病にも強いとされ、栽培面においても利点があるというわけです。
今回入手した陽香は茨城県産の2玉で、果皮はあきづきのような黄赤褐をしています。果実は丸くて重さは1個が約450、もう1個は約480gもありました。
さっそく軽く冷やして食べてみたとろ、特徴通り甘くて果汁が豊富です。糖度は16~17度くらいと高く、酸味がおだやかなのでとても甘く感じます。果肉はやわらかくて食べやすく、みずみずしい梨のおいしさをたっぷりと堪能できました。
なお、田中茂氏は陽香と同じ親の掛け合わせから、ほかに「あきひめ」「里水」「秋のほほえみ」「秋ゴールド」も作出しています。これらの品種はまだ食べたことがないのでどこかで出会えたら味わってみたいです。
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