ナシ(日本梨) 豊華(ゆたか)

登録日:2025年11月23日

豊華(ゆたか)

豊華(ゆたか)

少し前になりますが「豊華(ゆたか)」という梨を食べました。和梨ですが中国梨の「紅梨(ホンリー)」を母親に持つ少し珍しい品種です。収穫時期は「新高」と同じくらいの晩生種で、日持ちが良好。ちなみに晩生梨の「王秋」は中国梨の「慈梨(ツーリー)」を祖母に持つ品種になります。

豊華(ゆたか)

豊華は「紅梨」と「豊水」を交配して育成され、2009年(平成21年)に品種登録されました。埼玉県で梨農園を営む木村豊氏が手掛けた品種で、当初は掛け合わせが「紅梨」×「新興」とされていましたが、のちのDNA解析で父親が豊水であることがわかったそうです。

豊華(ゆたか)

果実は円形でサイズが大きく平均果重は650gにもなります。また果皮は黄褐色をしていて、果肉はやわらかくて果汁が豊富なのが特徴。また糖度は14度程度と甘く、ほどよい酸味もあります。

豊華(ゆたか)

この豊華梨はふっくらとした円形で、サイズが約890gとかなりの大玉でした。普通の梨の2個分ほどの重さがあり、手に持つとかなりの重量感があります。また果皮は黄色みがかった褐色で、表面には果点がたくさん出ています。

豊華(ゆたか)

実際に食べてみると、シャリっとした食感なのにやわらかくとてもジューシー。ひと口ごとに果汁がジュワーっとあふれてきて、さらに中国梨を思わせるような香りもほのかに感じられて美味です。糖度は16度台と高く甘酸が調和していて、食べ応えも十分でした。

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