カキ(柿) 麗玉(れいぎょく)
登録日:2025年11月16日
これは「麗玉」という柿です。2016年(平成28年)に品種登録された完全甘柿で、農研機構において「甘秋」と「カキ安芸津19号」を交配して育成されました。糖度が18度程度と高くて果汁が豊富。果肉はやわらかめで、早生品種としては保存性が高いのが特徴となっています。
果実は「富有(ふゆう)」のような丸みのあるやや腰高の扁円形をしていて、実とヘタの間に隙間ができるへたすきはほとんど発生しません。さらにシミなどの汚れもあまり見られず外観に優れていて、果肉には褐斑(ゴマ)が入ります。
また単為結果力が高いというのもポイントの1つ。柿の栽培では一般的に、受粉樹を混植することで効率よく受粉させて結実させます。しかし麗玉は受粉なしで実をつける性質があるので、受粉樹が不要。そのため手間をかけずに「種なし完全甘柿」を生産できるというわけです。ただし受粉した場合は「種あり」になります。
今回入手したのは10月下旬に収穫されたもので、本当に日持ちがよかったです。果皮は橙赤色でふっくらとしていて、サイズは300g前後と大玉。特徴通り果皮はとてもきれいで、果肉には黒いゴマが入っています。なお、これらは受粉したようで種ありでした。
味のほうは糖度が20度以上と高く、思った以上の甘さでびっくり。カリッとした歯ごたえでそれでいてジューシーさもあってとにかくおいしいです。2週間ほどかけて食べましたが、10日目くらいから少しやわらかい口当たりになってきました。かための食感はもちろん、なめらかな舌触りの麗玉も食べ終わるのが惜しいほど美味でした。
ちなみに麗玉と同じ両親を持つ柿に「太雅(たいが)」という品種があるのですが、太雅のほうが収穫期が遅めとなっています。
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