カキ(柿) ばってん甘柿

登録日:2019年11月30日

ばってん甘柿

ばってん甘柿

熊本県で作られている「ばってん甘柿」を購入しました。これは品種名ではなくて、「刀根早生(とねわせ)」または「平核無(ひらたねなし)」を樹上で脱渋したものです。

ばってん甘柿

刀根早生と平核無は渋柿の主要品種。通常は収穫後に渋抜きをしてから出荷され、果肉はオレンジ色をしています。しかし、ばってん甘柿は木に果実が着いた状態でアルコール処理をして渋を抜き、果肉にゴマが入り黒くなるのが大きな特徴です。

ばってん甘柿

なお、和歌山県の「紀の川柿(黒あま)」も果肉が黒色ですが、これもばってん甘柿と同じやり方で渋抜きをしています。ちなみに「ばってん」というのは「だけれど」の方言で、「渋柿だけれど甘い」という意味でこのような名前になったそうです。

ばってん甘柿

このばってん甘柿は思った以上に果肉が黒くて、断面を見ると黒ゴマを詰め込んだような色合いでした。この柿の特性を知らない人がカットしたら、ビックリして声を上げるかもしれませんね。

食べてみると、果肉は少しやわらさがありつつも歯ごたえがあり、パリッでもトロっでもない少し独特な舌触りです。味わいはごく普通の柿と変わらず果汁が豊富で、糖度は15度以上と甘味も十分。見た目も味も楽しめました。

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