カキ(柿) 突核無(ベビーパーシモン)

登録日:2024年11月17日

突核無(ベビーパーシモン)

突核無(ベビーパーシモン)

これは直径4cmほどの小さなミニ柿「突核無(とつたねなし)」です。「ベビーパーシモン」とも呼ばれ、まさに柿の赤ちゃんのようなかわいらしい姿。また別名「さど乙女」ともいいますが、これは誕生の地である佐渡に由来します。

突核無(ベビーパーシモン)

突核無は1981年(昭和56年)頃に新潟県佐渡市の近藤保氏が「平核無(ひらたねなし)」の枝変わりとして発見しました。果実の重さは30g前後で、一般的な柿(250~350g)に比べると1/10ほどの大きさ。糖度は19~20度と甘味が強く、皮が薄くて種なしなので皮ごと食べられるのが特徴です。

突核無(ベビーパーシモン)

収穫時期は9月下旬から10月中旬頃で、渋柿のため炭酸ガスなどで脱渋してから出荷され、貯蔵したものは12月中旬頃まで出荷可能とのこと。ちなみにベビーパーシモンという名前は商標登録されていて、新潟県や岐阜県で作られた果実はこの名前が使用できるようです。また苗木は、さど乙女の名で販売されることが多いのだそう。

突核無(ベビーパーシモン)

今回入手したものは直径3.5~4.5cmで、重さは20~30g。こんなに小さいのにしっかり完熟していて、果皮は濃いオレンジ色で形は柿そのものです。突然変異でこんなミニチュアのまめ柿が誕生するなんて不思議ですね。

突核無(ベビーパーシモン)

水洗いして皮ごと食べてみると、思った以上に甘くてびっくりしました。糖度は20度以上あり果肉はやわらかくて果汁も豊富。柿の甘味をギュッと詰めたようなおいしさです。果皮の感じ方は個人差や個体差があるかもしれませんが、今回のものはかなり薄かったのでさほど気にならず、手軽にパクっと食べられてとても気に入りました。

過去のブログを見る