カキ(柿) 太秋(食べ比べ)
登録日:2020年11月29日
近年、そのおいしさで知名度が高まっている柿の「太秋(たいしゅう)」。甘味が強くておいしいだけでなく、カリッとした歯ごたえとみずみずしさを兼ね備えているのが魅力です。
柿には「完全甘柿」や「渋柿」「不完全甘柿」がありますが、太秋は「富有(ふゆう)」と同じ完全甘柿に分類されます。品種登録されたのは1995年(平成7年)で、交配親は「富有」×「ⅡiG-16」。つまり富有と太秋は親子の関係というわけです。
今回は、太秋の「条紋(じょうもん)」に着目して食べ比べをしてみました。太秋はお尻の部分に細くて黒い線が入りやすく、この条紋が出ているものは十分に熟しているといわれます。そこで、1.条紋が多いもの(左)、2.少し出ているもの(中央)、3.見られないもの(右)の3つで味わいを確認してみることに。
結果からいうと、すべて甘味が強かったです。1の「条紋多(左)」と、3の「条紋なし(右)」がどちらも糖度が20度前後と高く、2の「条紋少(中央)」のものが18度台。どれも十分すぎるほどの甘さでした。また3玉とも果汁が豊富でおいしさの点で申し分ありません。
歯ごたえはいずれもカリッと感がありましたが、一番かたさがあったのは3の「条紋なし」。ただ、こちらは後味がすっきりとした感じで、甘味の実感としては、1の「条紋多」のほうが確かに甘く感じました。できるだけ甘い柿が食べたいときは、条紋の多いものを選んでみるのもよさそうです。
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