平核無 カキ(柿)
種類/品種/ブランドなどの詳細ページ
平核無の特徴
「平核無(ひらたねなし)」は新潟県原産の柿で、名前の通り種がないのが特徴です。単に「たねなし柿」とも呼ばれるほか、山形県では「庄内柿」、新潟県では「おけさ柿」や「八珍柿」という名前でも呼ばれています。原産地は新潟県ですが、山形県の庄内地方から栽培が広まり、1909年(明治42年)に平核無と命名されました。
形は平たい四角形で、重さは200~250gほど。不完全渋柿なので炭酸ガスやアルコールなどで渋抜きをします。脱渋後は甘味があって果汁も多く、食感も良好。種なしなので食べやすく、比較的日持ちがよいのもポイントです。10月中旬から11月頃に出荷のピークを迎えます。
ちなみに、よく似た形のたねなし柿に「刀根早生(とねわせ)」がありますが、これは平核無の枝変わりで、平核無よりも収穫時期がやや早めです。この刀根早生も庄内柿やおけさ柿の名前で流通していることがあります。
平核無の選び方(見分け方)
表面に傷がなく色づきが均一で、つやつやとしているものを選びましょう。また、へたが果実にしっかりついていて、持ったときに重量感のあるものがおすすめです。
カキ(柿)のページに戻る
平核無の保存方法
乾燥しないよう新聞紙で包んで冷暗所で保存します。鮮度や保存状態がよければ5日程度は持ちますが、なるべく早く消費しましょう。
常温で2~3日置いておくと果肉がやわらかくなってくるので、かたい食感が好みであれば早めに食べ切ります。すぐに食べないのであれば、ポリ袋に入れて密封し、へたを下にして冷蔵庫の野菜室で保存するとよいでしょう。その際、水を含ませたキッチンペーパーをへたにあててラップで包んでおくと、より日持ちします。
カキ(柿)のページに戻る
平核無の食べ方
4等分または8等分にカットして皮をむいて食べましょう。かためのものはサラダに入れるのもおすすめ。種がないのでスライスするのも簡単です。
平核無は渋抜きしてから出荷されますが、もしもかすかに渋みを感じるという場合は、20度くらいの室温で1~2日置いておくと渋みが抜けます。
やわらかくなりすぎたものは、冷凍したものをシャーベットとして食べるとまた違った味わいが楽しめます。
平核無の旬(出回り時期)
平核無の旬は9月頃から11月頃まで。11月頃が出荷の最盛期です。
参考:東京都中央卸売市場
旬カレンダーのページに移動
平核無の主な産地
出典:農林水産省統計
平核無の作付面積のトップは山形県です。作付面積は約603ヘクタールで、全体の約32%を占めています。2位は約361ヘクタールの和歌山県。全体の約19%でこちらも20%以上を占めています。3位は約355ヘクタールの新潟県です。
果物統計のページに移動
栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
この統計データは年代が古いのでご注意ください。