太秋 カキ(柿)
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基礎データ DATA
太秋の特徴
「太秋(たいしゅう)」は、1995年(平成7年)に品種登録された完全甘柿です。農研機構果樹研究所が「富有」と「ⅡiG-16」を交雑して選抜・育成しました。特徴は350~400gにもなる果実の大きさと、サクサクとした歯ごたえ。果肉が緻密でやわらかく、果汁を多く含んでいて甘味も強く食味に優れています。
また、太秋は条紋と呼ばれる黒い線が生じやすいのも特徴のひとつ。見た目はあまりよくありませんが、これは完熟して糖度が上がっていることの表れです。なお、太秋は熟しても橙色があまり濃くならず、完熟果であってもやや青みがかっていることがあります。
ちなみに完全甘柿といえば「富有(ふゆう)」が有名ですが、太秋はそれよりも早い時期に成熟する甘柿を目指して育成されました。富有は11月中下旬に成熟しますが、太秋は10月下旬から11月上旬頃に収穫が可能。富有とは少し違った食感が味わえます。
太秋の選び方(見分け方)
果皮がツヤツヤとしていて、手に持ったときにずっしりと重みを感じるものを選びましょう。また、へたと果実の間に隙間のあるものは避けます。
なお、太秋は果皮に少し青みが残っていたり、条紋と呼ばれる横筋が入っていることがありますが、これらは太秋の特徴なので問題ありません。むしろ太秋の場合はこの条紋が入っているものは甘いといわれます。
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太秋の保存方法
新聞紙などで包んでポリ袋に入れて冷暗所で保存します。常温での保存は2~3日を目安に。かたさを維持させたいときは、冷蔵庫の野菜室に入れておきます。冷蔵保存の場合、湿らせたティッシュをへたにあて、1個ずつラップで包みポリ袋に入れて密封しておいてもよいでしょう。
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太秋の食べ方
太秋の甘味とサクッとした歯ごたえを味わうには生食するのが一番です。くし形にカットして皮をむいて食べましょう。料理に使いたい場合は、なますや白和えに入れるのがおすすめです。
太秋の旬(出回り時期)
太秋は10月下旬頃から出荷されます。
太秋の主な産地
出典:農林水産省統計
太秋の作付面積のトップは熊本県です。作付面積は約108ヘクタールで、全体の約43%を占めています。2位は約59.4ヘクタールの福岡県。全体の約24%でこちらも20%以上を占めています。3位は約15.1ヘクタールの愛媛県です。
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