ブドウ(葡萄) 甲斐のくろまる
登録日:2023年8月20日
少し前に山梨県産の黒ぶどう「甲斐のくろまる」を購入しました。2013年(平成25年)に品種登録された山梨県のオリジナル品種で、親の掛け合わせは「ピオーネ」×「山梨46号(巨峰×巨峰)」です。黒ぶどうといえば「ピオーネ」や「巨峰」が有名ですが、「甲斐のくろまる」はそれら2品種を使用して育成した品種になります。
見た目は親であるピオーネや巨峰に似ていて、果皮が青黒色で大粒。果皮はやや厚めですが比較的に皮離れがよく、巨峰のように粒を押してチュルっと食べることも可能です。また、果汁が豊富で甘味があり、巨峰やピオーネのような香りも持ち合わせています。
そして甲斐のくろまるは8月上旬から収穫できるというのも大きな特徴です。巨峰は成熟期が8月中旬頃から、ピオーネは8月下旬頃からがシーズンとなっていますが、それよりも早く収穫できます。黒ぶどうの供給がまだ少ない時期に出荷できるのは生産者にとって大きなメリット。黒ぶどう好きの人も8月早々に食べられるのはうれしいですね。
甲斐のくろまるという名前は、果皮の着色性がよくて真っ黒に染まり、粒が球形でまん丸であること。そして甲斐の国で誕生した、ということから命名されたそうです。また将来の海外進出も想定しているのか、「Kainokuromaru」という英語表記も公表されています。
さて今回食べたものは全体が黒々としていて、果粒はコロンと丸く、まさに名前の通りの外観でした。果肉は種なしで弾力があり果汁が豊富。糖度は20度前後と高く、強い甘味とほどよい酸味が相まってとてもおいしいです。果皮は手でむいてもよし、吸うようにして食べてもよしで、味はもちろん食べやすさの面でも気に入りました。
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