ブドウ(葡萄) マスカット・ノワール

登録日:2023年10月22日

マスカット・ノワール

マスカット・ノワール

これは「マスカット・ノワール」という大粒の黒ぶどうです。育成したのは植原葡萄研究所で、交配親は「シャインマスカット」と「ジーコ」。父親のジーコは果皮が黒色で、こちらも同研究所が開発したぶどうになります。外観は父親であるジーコに似て、それでいて母親であるシャインマスカットと同様に皮ごと食べることができます。

マスカット・ノワール

粒は楕円形で果皮は薄くしっかりとしていて、糖度が20度前後と高いのが特徴。香りはシャインマスカットほど強くはありませんが、ほんのりと上品なマスカットの香気が感じられます。収穫は8月下旬頃からで、遅いところでは10月中旬頃まで行われるそうです。

マスカット・ノワール

今回購入したマスカット・ノワールは1粒の大きさが7~8gほど。大粒ぶどうにしてはやや小ぶりでしたが、皮ごと食べると皮はパリッと果肉はサクッとした歯ごたえです。種がなくて食べやすく、糖度も20度前後と甘味が強くて酸味はほとんどありません。

マスカット・ノワール

見た目からは巨峰っぽい味がしそうですが、先に述べたとおり淡いマスカットのような香りで、親であるシャインマスカットとは一味違うおいしさでした。また、今回のものは収穫から少し日が経っているように見えましたが、脱粒しているものは1つもなく輸送性にも優れていると思います。

マスカット・ノワール

ちなみに名前の由来は、ほのかに漂うマスカット(麝香)の香りと、フランス語で「黒」を意味するノワール(ノアール)から付けられたのだそう。シャインマスカットを親に持つことから「黒いシャインマスカット」と例えられることもあります。また同じくシャインマスカットを親に持つ「富士の輝」も「ブラックシャインマスカット」と呼ばれることがあるそうですが、シャインマスカットはおいしいだけでなく親品種としても優秀ですね。

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