ブドウ(葡萄) 甲斐キング(甲斐ベリー3)
登録日:2024年9月15日
「甲斐キング」という初めて見るぶどうが売られていたので購入しました。山梨県のオリジナル品種で、果皮が黒く大粒で「ピオーネ」のような外観をしています。調べてみると甲斐キングは商標で、品種名は「甲斐ベリー3」といい2018年(平成30年)に品種登録されていました。この甲斐ベリー3という名前、ぼんやりと聞き覚えがあるような……。
そういえば昨年9月に食べた山梨県産の「ブラックキング」という黒ぶどうも品種名は甲斐ベリー3でした。はて? と思ってさらに調べてみると、なんとブラックキングという名称は、昨年10月に甲斐キングに変更されていました。改名の理由は海外におけるブランド戦略によるものなのだとか。
甲斐キングの親の掛け合わせは「ピオーネ」×「山梨46号(巨峰×巨峰)」。山梨県果樹試験場において育成され、山梨県によって品種登録されています。8月中旬頃から収穫でき、果粒は球形をしていて極大。果皮は青黒色で色づきがよく、糖度は18度程度と高くて香りがよいのが特徴です。ちなみに甲斐ベリー3は、2021年のぶどうの作付面積の統計で19位にランクインしています。
この甲斐キングは1房の重さが約520gあり、粒は小さいもので15g、大きいものは25gもありました。果皮は黒々としてまん丸で、白い粉(ブルーム)も付いていて鮮度良好です。また皮は比較的むきやすいですが、巨峰みたいに吸うようにチュルっとは食べられません。
さて早速食べてみたところ、糖度が約22度と甘味たっぷりでやさしい酸味とピオーネのような芳香があってとても美味。果汁も豊富で果肉はプリッと締まっていて、粒が大きいので食べ応えもあります。昨年にブラックキングとして食べたときもおいしかったですが、今回も大満足のおいしさでした。
ちなみに山梨県には「甲斐のくろまる」という品種がありますが、甲斐キングと甲斐のくろまるは交配親の組み合わせが同じで、同時期に育成されています。見た目も似ていますが、甲斐のくろまるのほうが成熟期が少し早く、甲斐キングのほうが粒がやや大きいなどの違いがあるようです。
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