ブドウ(葡萄) マスカ・サーティーン
登録日:2022年9月18日
マスカット系のぶどうには「シャインマスカット」や「マスカット・オブ・アレキサンドリア」「瀬戸ジャイアンツ」などいろいろありますが、これは「マスカ・サーティーン」という品種です。
植原葡萄研究所が育成した品種で、両親は「ロザリオロッソ」とシャインマスカット。母親のロザリオロッソは赤ぶどうですが、父親の性質が強く出たようで、見た目はシャインマスカットによく似ています。ちなみに名前にある「サーティーン」は、育成時に「シャインマスカット13号」を使用したことが由来みたいです。
粒のサイズは大きく、肉質はかためで糖度は18~20度ほど。マスカットの香りを有していて、果皮が薄く、皮ごと食べられるのが特徴です。シャインマスカットとの違いとしては、こちらのほうが果粒に透明感があり、皮ごと食べたときの食感もよいとのこと。
今回入手したマスカサーティーンは1粒が3cmほどと大きく、果皮はきれいな黄緑色。粒はぷっくらとしていて張りがあり、軸も緑色で鮮度良好です。さっそく食べてみると歯切れがよくて皮ごとでもサクサク食べられました。
そして印象的だったのが香りの強さです。果汁が口に広がるとともにマスカットの上品な香りが鼻に抜けていき、とても高貴な風味を感じます。糖度は17度前後とそれほど高くなかったものの、ほどよい甘味と優しい酸味、そしてこの芳香が三位一体となっておいしかったです。なお、この品種は基本的に種なしで栽培されるようですが、今回食べたものは種ありでした。
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