モモ(桃) ふくおとめ

登録日:2020年7月5日

ふくおとめ

ふくおとめ

先日、福島県産の「ふくおとめ」という桃を食べました。6月中下旬に成熟する極早生種で、両親は「倉方早生」と「ちよひめ」。2003年(平成15年)に福島県によって品種登録されています。ちなみに、以前食べた「はつおとめ」も同じ両親を持ち、ふくおとめとは姉妹品種になります。

ふくおとめ

ふくおとめは果肉が黄色く、果実のサイズが小さくて果皮の色づきがよいのが特徴。果肉は溶質で果汁が多く、酸味が弱くてほどよい甘みの桃です。なお、姉妹品種のはつおとめは果肉が乳白色なのに対し、ふくおとめは黄色なので、果肉の色に関しては違う性質が現れたみたいですね。

ふくおとめ

今回購入したふくおとめは、果皮が濃い赤色でしっかりと着色しています。サイズは170g前後と小玉で、触った感じでは十分完熟している様子。香りは少なめですがおいしそうです。

ふくおとめ

カットすると果肉は明るい黄色で、普通の白桃とは明らかに異なります。ちなみに果肉が黄色のいわゆる「黄桃」グループには、「黄金桃」をはじめ「黄ららのきわみ」や「黄貴妃」など品種名に「黄」の文字が入っていることが多いですが、ふくおとめは黄の名前にこだわらなかったようですね。

食べてみると、特徴通りとろりとした口当たりでとてもジューシー。肉質は粗めで繊維質な感じがありますが、果汁がジュワっと広がっておいしいです。酸味はほんのり程度で、糖度は高い部分は16度以上と甘くなかなか濃厚な風味。皮は手でするっと容易にむけて食べやすく、この点も気に入りました。

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