モモ(桃) あかつき
登録日:2020年8月9日
桃の「あかつき」が旬の時期を迎えています。あかつきは7月下旬から8月が収穫期で、「白桃」と「白鳳」を交配させて育成した品種。1979年に命名登録され、食味のよさから長年にわたって親しまれています。
今回はそのあかつきで、形や色づきの違いによる食べ比べをしてみました。桃は、色づきがよく左右のバランスが取れた形で、割れ目(縫合線)が浅いものがおいしいといわれます。また果皮に白い点状のそばかすがあることも甘いとされるポイントの1つ。はたして外観の違いでどれだけ味に差がでるのでしょうか。
購入したのは、ばら売りの箱から選んだこれらの3玉。1つは果皮の色が濃く、形も左右対称で割れ目が浅く、おいしい桃とされる条件がそろったもの(※写真中央)。そして2つ目は割れ目が深くて形はいまひとつですが、着色がよくそばかすが多いもの(※写真右)。3つ目は、形はよいけれど果皮の色づきが薄いものです(※写真左)。
検証の結果、色の濃い2玉はどちらも甘みが強くて美味。そして色の薄い1玉はやさしい甘さでした。糖度は、着色のよかった2つはどちらも15度以上あり、色の薄いものは12度台とやや低め。色形がよい個体はもちろん、割れ目が深いものでも着色がよければ、しっかりと甘味があるという結果になりました。
また3玉とも酸味は弱く、果肉はほどよいやわらかさで果汁が豊富。口当たりがよくて、口の中に甘味と香りが広がります。色が薄くても桃の風味は堪能できましたが、やはり濃いほうが個人的には満足感がありました。甘い桃を選びたいときは、色づきやそばかすに注目してみるのがよさそうですね。
なお、果皮が白い有袋栽培の桃は完熟しても白いままなので、今回の検証には当てはまりません。
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