モモ(桃) あか月姫
登録日:2021年8月15日
「あか月姫(あかつきひめ)」という桃が売られていたので購入してみました。「あかつき」は主要品種なのでよく知っていますが、あか月姫は初めて聞く名前です。
調べてみたところ、山形県の桃農家の方が2008年に発見した、あかつきの枝変わり品種とのことでした。あかつきの収穫時に果皮の黄色い桃が3個混ざっていたため、翌年も注意して見ていると同じように黄色い個体が3玉出現。これは枝変わりだろうと苗木を作って増やし、2016年から出荷しているそうです。
あか月姫の収穫時期は8月上旬からで、果皮が「黄金桃」のように黄色いことが特徴。そしてもう1つの特徴が、果肉が黄色と白のツートンカラーだということです。内側が白くて外側が黄色の2色になっていて、この見た目から「マーブル桃」とも呼ばれています。
今回購入したあか月姫は果皮が濃い黄色をしていて、ふっくらと丸みを帯びた美しい外観です。見た目は黄金桃と変わりませんが、これを2つに切ってみると、本当に黄色と白の2色が混ざりあっていました。この断面の色合いは今まで見たことのないパターンです。
そして味はというと、果肉がほどよいやわらかさで果汁が多く、なめらかな舌触り。糖度は高い部分が15度以上あり、強い甘味とやさしい酸味が舌の上に広がって、果汁がとてもおいしいです。酸味は黄金桃ほど強くなく、あかつきのような豊かな風味も感じられ、ずっと食べていたいほどでした。
ちなみに名前の由来は、「あかつき」に加え、黄色の美しさを「月」と「姫」で表現したとのこと。また、あか月姫という名前は商標登録されていて、今後も作付面積を増やしていくそうです。山形県のオリジナルブランドとして、ぜひ活躍してほしいと思います。
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