モモ(桃) ふくえくぼ
登録日:2022年6月28日
福岡県産の「ふくえくぼ」という桃を食べました。福岡県の果物といえば、いちごや柑橘、キウイフルーツなどが有名ですが、福岡の桃は関東圏ではなかなか見かけないのでレアな感じがしてちょっとうれしいです。
来歴を調べてみると、育成地は福岡県ではなく福島県で、1996年(平成8年)に品種登録されていました。育成過程としては、一般的な交配ではなく、「あかつき」の組織培養の苗条にガンマ線を照射して突然変異を誘発し、そこから選抜・育成したとのことです。
特徴としては、あかつきよりも早く収穫ができる早生品種で、出荷時期は6月から7月。果皮の着色がよく、果肉は溶質で、果汁が多くて酸味が弱く、強い甘味と香気を持つのが特徴となっています。
今回食べたふくえくぼは2個入りのパックで、1個の重さは130gほどと小玉サイズでした。果皮は6~7割ほど赤く染まっていて、さわるとかすかにやわらかく、甘い香りもほのかに漂っています。なのでこれ以上の追熟はせず、軽く冷やしてすぐに食べてみることに。
まさにちょうど食べ頃だったらしく、果肉がなめからでジューシーです。糖度は1個は12度台、もう1個は15度台と強い甘味があり、桃の上品な風味もたまりません。今回初めて知った品種ですが、ふくえくぼという名前もキュートでよいですね。