モモ(桃) 日川白鳳
登録日:2021年6月27日
早生の桃が店頭に並ぶ季節になりました。今回食べたのは、6月後半から旬を迎える山梨県産の「日川白鳳(ひかわはくほう)」です。山梨市の田草川氏が育成したもので、「白鳳」の枝変りとして誕生。1981年(昭和56年)に品種登録されました。ちなみに品種名に付いている「日川」は、地域を流れる河川「日川」や旧村名「日川村」が由来ではないかと勝手に推測しています。
日川白鳳の特徴は、果実のサイズが250gくらいで、果皮の色づきがよいこと。熟すにつれて表面は濃い赤に染まり、さらに着色が進むと暗赤色になります。また果肉は溶質で程よいやわらかさがあり、果汁を多く含んでいて甘味もあります。
今回購入したのは2玉で、重さはどちらも285gほど。果皮がきれいに着色していて、左右対称のふっくらとした形をしていました。軸周りは着色が薄いですが、お尻側は特徴通りの暗い赤色で、とても美しい外観です。また香りも強く、手に持つとふわっと甘い桃の香りに包まれます。
そっと触わるとややかたさが残っているような気もしましたが、カットしてみると文句なしの完熟状態。クリーム色の果肉はとろりとしたなめらかな口当たりで、果汁をたっぷりと含んでいてポタポタと滴るほどです。
そしてひと切れ口に入れた瞬間、期待を超える強い甘味を感じました。糖度は2玉とも高い部分で16度以上あり、その甘さにやさしい酸味と芳香が加わり、もう口の中はピーチパラダイスです。日川白鳳はこれまでに何度も食べていて、いつもそのおいしさに満足していましたが、今回も最後のひと切れを食べ終わるのが惜しいほど美味でした。
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