モモ(桃) 妙月(みょうげつ)

登録日:2020年9月20日

妙月(みょうげつ)

妙月(みょうげつ)

福島県産の「妙月(みょうげつ)」という黄色い桃が売られていたので購入してみました。調べてみると、今年2020年6月に品種登録されたばかりの新品種で、親のかけ合わせは「長沢白桃」と「川中島白桃」。福島市で農園を営む長倉氏が育成した品種とのことです。そういえば少し前に、妙月が出荷されたというニュースの記事を見たことを思い出しました。

妙月(みょうげつ)

妙月は9月上旬から収穫できる晩生種で、果皮と果肉が黄色。果実の平均果重は350gくらいで、果肉がかたく、糖度が高くて甘味が強いのが特徴だそうです。また、種周りはアントシアニンが多く、中央部の果肉は濃紅色をしています。

妙月(みょうげつ)

ちなみに親の長沢白桃と川中島白桃は、果皮がどちらもピンク色。この2つから黄色い桃が誕生するのは不思議な感じがしますが、「黄金桃」は「川中島白桃」の偶発実生なので、妙月もなんらかの要因で黄色くなったのかもしれませんね。

妙月(みょうげつ)

今回購入した妙月は4個入りで、1玉の重さが180g前後と平均よりもだいぶ小玉でした。でも小さいながらも全体が濃い黄色に染まっていて、ふっくらとした美しい外観をしています。

妙月(みょうげつ)

さて、妙月は果肉がかたい桃ですが、購入した日に1つ食べてみたら、なるほどなかなかの歯ごたえです。でも果汁は多く、少しコリっとした食感の中にみずみずしさを感じます。糖度は約12度台とほどよい甘さ。酸味が少ないので食べやすく、黄桃の風味を楽しめました。

残り3玉は2日ほど追熟させてみることに。すると果肉が少しソフトになり、香りも少し強くなったような気がします。糖度は14度ほどと最初の1個よりも甘味が強く、満足度もアップ。ただ、本来は糖度が16度くらいになるそうなので、いつか本来の実力を味わいたいと思います。

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