モモ(桃) 赤宝(せきほう)

登録日:2024年8月4日

赤宝(せきほう)

赤宝(せきほう)

これは「赤宝」という桃です。「あかつき」の枝変わりとして長野県塩尻市において20年以上前に発見され、あかつきよりも早い7月上旬から下旬に収穫期を迎える早生種になります。生産量は多くありませんが、2020年の作付面積では75位にランクインしています。

赤宝(せきほう)

特徴としては、果実は扁円形で重さは280gくらい。着色がよく果皮は鮮やかな赤色になり、果肉も熟すと白色に赤みが差します。また肉質は緻密でかたく、甘味があって香りがよく、果汁も豊富とのことです。

赤宝(せきほう)

今回購入したものは青森県産でしたが、このほかに長野県や山梨県などでも栽培が行われているようです。なお赤宝は品種登録はされていませんが、名称は有限会社小町園が2001年に商標登録しています。

赤宝(せきほう)

この赤宝は6個入りで、サイズは1玉200g前後とやや小さめ。果皮は濃い赤色に染まり甘い香りも漂っています。と、手に持ってみるとかなりやわらかい感触……。緩衝材に包まれて箱に入っていたので気づきませんでしたが、どうやら店頭で過熟気味になっていたようです。

赤宝(せきほう)

実際にカットしてみるとやはり果肉がトロトロで、果汁が滴りあふれんばかり。完全にお勤め品レベルの鮮度でしたが、食べてみると桃の強い甘味が口の中に広がってとても美味。単に甘いだけではなくほのかに酸味も含まれていて味に深みがあり、ひと切れ食べるごとにおいしさが染み渡ります。本来はかたさが特徴の桃ですが、やわらかくても十分に満足できました。

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