モモ(桃) ひめこなつ
登録日:2023年6月25日
小さくてかわいらしい「ひめこなつ」という桃を食べました。果肉が黄色く、平均サイズが120gと小さいのが特徴で、6月上中旬に収穫できる極早生種になります。
ひめこなつの来歴は、資料によると「182-3」の自然交雑実生とのこと。父親は不明ですが、母親である182-3は「白桃」や「白鳳」「高陽白桃」「さおとめ」などから育成した系統だそうです。農研機構により2009年(平成21年)に品種登録されました。
果実は扁円形をしていて、果皮は全体が紅色に着色。果肉は溶質でやわらかく、酸味が弱くて渋みもほとんどありません。また糖度は12度ほどになり、この時期の桃としては食味がよいということです。
今回入手したひめこなつは長野県産で、直径が約5cm。重さは60~70gと、あんずやスモモくらいのミニサイズでした。店頭にはもう一回り大きいものも売られていたので、これは平均よりだいぶ小玉だったようです。
切り分けるには小さすぎるので、皮をむいてそのままかぶりつくことに。味は濃厚というわけではありませんが、果肉のかたさや甘味、酸味、果汁の多さがほどよいバランスです。小さいながらもしっかりと桃の風味があり、桃シーズンの到来を感じることができました。