イチゴ 白章姫(白あきひめ)
登録日:2020年5月17日
先日スーパーで「白章姫(白あきひめ)」といういちごを見つけたので購入してみました。「章姫」といえば静岡県生まれの赤い品種ですが、この白章姫は果皮が白っぽい薄ピンク色。形は章姫に似た縦長の円錐形で、なかなかかわいい外観です。
調べてみると、白章姫は章姫の変異種らしいとの情報がありました。しかし、情報量が少なくて詳細はよくわかりません……。そこで白章姫を栽培している農園の方に尋ねてみたら、やはり章姫が変異したものと思われるとのことでした。仕入れた章姫の株の中に薄ピンク色の果実しかできない株が混入していて、そこから白章姫が誕生したそうです。この現象は数年ほど前から複数の農園でも見られていて、現在では愛知県や静岡県、神奈川県など各地で栽培されています。また地域によっては「桃色あきひめ」とも呼ばれているそうです。
普通の赤い章姫は甘味があって酸味がやさしく、果実がやわらいという特徴がありますが、白い章姫も果皮の色が違うだけで基本的な食味は変わりません。ただ、章姫よりも果実が少しやわらかめだったり、糖度と酸味がやや控えめなこともあるのだそう。確かに輸送にはあまり向かないようで、今回入手した白章姫はパックの下の果実が押されて少し打ち身がありました。
実際に食べてみると、口当たりがよくて果汁が多く、甘味が強くて酸味はおだやか。風味、香りともに良好で、上出来の章姫と同じくらいのおいしさです。先端部分の糖度は15度くらいと高く、中には20度近いものもありこれらはかなりの甘さでした。
白いちごは数年前からブームですが、そんな中ひっそりと誕生していた白章姫。生産量が少なくて果実もやわらかいためほとんど流通していませんが、通販やいちご狩りで食べられることがあります。気になる方はぜひチェックしてみてください。
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