イチゴ とよのか
登録日:2024年2月25日
かなり久しぶりに「とよのか」を食べました。とよのかはおもに九州で栽培されていた古いいちごで、かつては「西のとよのか 東の女峰」といわれるほどのメジャー品種でした。品種登録されたのは今から40年前の1984年(昭和59年)で、親の掛け合わせは「ひみこ」と「はるのか」となっています。
とよのかは香りがよく、甘味と酸味が調和していて食味が良好。ですが、栽培環境によって着色不足や乱形果が出やすいという弱点がありました。そのため、のちに登場した「あまおう」や「さがほのか」「さちのか」などの品種と世代交代が行われ、今では見かけることがほとんどありません。
そんなとよのかですが、いちご狩りや直売用として栽培している農園がまだわずかながらあります。そこで、先日いちごの産地に出かける機会があったのでチェックしてみたら、タイミングよく購入することができました。
今回入手したとよのかは形や大きさは不ぞろいですが、濃い紅色に色づいていてほぼ完熟状態です。糖度を測ってみると先端の糖度は11~13度程度ありました。最近の品種に比べるとやや低い数値に思えますが、酸味が控えめながら甘味とのバランスがよく、濃厚な味わいで甘さをしっかりと感じます。
また果肉のかたさは中程度で、果汁も多くみずみずしさもあり、香りも豊か。以前はいちごミルクにしたり練乳をかけることもありましたが、このとよのかは何もつけなくても満足のいくおいしさでした。と、懐かしさに感動していたら、なんとミニストップで「とよのかのパフェ」なるものが発売されていたのですね……。
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