イチゴ 美濃娘(みのむすめ)
登録日:2024年3月17日
岐阜県のオリジナルいちごには、育成順に「濃姫(のうひめ)」「美濃娘」「華かがり」の3つの品種があります。これはそのうちの1つ美濃娘です。十数年前からある品種なのですが、なかなか巡り合うことができず今回初めて入手できました。
品種登録されたのは2007年(平成19年)で、親の掛け合わせは「系統63-2-3」と「系統3-31-3」。母親である系統63-2-3は、「女峰」×「宝交早生」を親に持ち、果肉がかたくて形と食味が良好な品種とのこと。
また父親の系統3-31-3は、「とよのか」×「濃姫」の掛け合わせで、大粒で味がよく多収なのが特徴ということです。つまり、美濃娘の育成には、かつての主要品種3種と、岐阜いちごの先輩である濃姫が使われているというわけですね。そしてこれらの特性を受け継いだ美濃娘は、光沢のある赤色の果皮で、香りがよくて甘味と酸味のバランスのとれた品種となっています。
この美濃娘はサイズが30g以上と大きく、果実はやや短めの三角錐。特性の1つに3月以降でも果肉がやわらかくなりにくく、日持ちがよいとあったのですが、確かに果皮に傷みはなくて、全体がきれいな赤色に染まっていました。
そしてカットすると果肉は白色で、断面はかわいらしい紅白カラー。さっそく食べてみると、強い甘味の中に適度な酸味があり、でも酸っぱいということはなくマイルドな濃厚さを感じます。先端の糖度は15~17度台と高く、多汁で香りもよし。果実はそれほどかたくはなく、みずみずしい甘味をしっかりと堪能できました。
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