カンキツ類 豊王(ほうおう)
登録日:2024年3月25日
少し前になりますが、百貨店の果物売り場で「豊王」という柑橘に遭遇しました。初耳なのでお店のポップを見てみると、本末満氏が育種した新品種と書かれています。出荷元はJAおおいた杵築柑橘選果場となっていて、まだ流通し始めて2年くらいのレア品種だそうです。
親の掛け合わせは「興津早生×トロビタオレンジ」と「クレモントA」で、特徴としては皮が薄く、果肉はやわらかくて果汁も豊富。また、濃厚で上品な甘味と特有の香りがあるとのことです。出荷時期は12月下旬頃から3月中旬頃みたいなので、シーズン終了間際にたまたま購入できてラッキーでした。
豊王はもともと「キャラメルマンダリン」という名前でしたが、ブランド化するにあたり、本末氏の地元の地名に「豊」という文字が入っていること、さらに大分県の旧国名が「豊後」であることから、豊かな王様という意味を込めてつけられたのだそう。
今回購入したものはサイズが1つ300g前後と大きく、見た目は大玉の「せとか」のような感じです。果皮は薄くてなめらかで、皮と実はややくっつきがちですが、手で普通にむくことができます。また袋(じょうのう膜)もせとかのように薄く、種もないのでとても食べやすいです。
さらに手触りと口当たりもせとかを思わせるようなやわらかさで、ぎゅっと詰まった果肉はソフトでジューシー。と、ここまでの感想だとせとかのようですが、味や香りは少し違いました。せとかよりも少しオレンジっぽい香りと風味が感じられます。糖度は16度前後と甘味が強く、酸味とのバランスも絶妙で美味。せとかや甘平が好きな人はきっと気に入ると思います。
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