カンキツ類 南津海(なつみ)
登録日:2022年4月17日
春から初夏に旬を迎える甘い柑橘の1つに「南津海(なつみ)」があります。山口県で誕生した品種で、両親は「カラマンダリン」と「吉浦ポンカン」。親はどちらも食味がよく手で皮をむける品種で、その子どもである南津海も同様に食べやすさと味のよさを兼ね備えています。
南津海は15年くらい前から生産量が増えていますが、育成が行われたのは40年以上も前。今でもそれほどメジャーな品種ではありませんが、店頭ではよく見かけるようになりました。そもそも4月~5月に味わえる柑橘は限られてくるので、この時期に濃厚な味で食べやすい南津海はありがたい存在ですね。
果実のサイズは150gくらいで、見た目やカットした断面などは温州みかんのよう。また果皮はみかんほどやわらかくはありませんが手でむけて、じょうのう膜(薄皮)ごと食べられます。
今回購入した南津海は重さが120~140gほどで、小ぶりながらも手に持つと重みを感じます。果皮はやや厚さがありましたが、さほど力を入れなくてもむくことができ、中から現れた果肉は白いスジがあまりついておらずおいしそうです。
さっそく食べてみると、じょうのう膜が薄くて口当たりがよく、甘酸が調和していて風味豊か。温州みかんに比べると酸味がやや強めですが、口いっぱいに広がる甘い果汁がおいしくて、あっという間に食べ切ってしまいました。