カンキツ類 かんきつ中間母本農6号
登録日:2017年2月23日
かんきつ中間母本農6号
「かんきつ中間母本農6号」という柑橘を食べました。これは「キングマンダリン」と「無核紀州」を交雑して育成された静岡県生まれの柑橘で、2004年(平成16年)に品種登録されています。ただ、食味はよいけれどサイズが小玉で皮が厚めでむきにくいという欠点があり、一般市場向けではなく育種向けとして登録。そのため、このような品種名になったそうです。
特徴としてはキングマンダリンに似た食味で糖度が高く、完全無核で種が入らず、濃厚な味わいとのこと。今回食べたものは糖度が13~14度くらいと甘く、適度な酸味もあり香りが豊かでした。キングマンダリンを食べたことがないのでわかりませんが、オレンジやみかんとは少し違う香りだったので、あれがキングマンダリンの風味なのでしょうか。
サイズは130g前後と小さめで、皮は確かにむきにくく、ちょっと力が必要です。でも袋ごと食べるのが好きなのであえてカットせず手でむいたら、皮の汁が飛んで手がけっこう濡れました。この柑橘は種なしで袋(じょうのう膜)ごと食べられるので、皮をむいてしまえばこっちのもの。濃厚な甘酸っぱさをしっかりと堪能できました。
食べやすさという点ではあと一歩でしたが、今後優れた品種が誕生するかもしれないと思うと応援したくなる柑橘です。
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