カンキツ類 河内晩柑(オレンジ色)
登録日:2023年5月14日
この時期になると青果売り場では「河内晩柑(かわちばんかん)」をよく見かけます。河内晩柑は春から6月上旬頃まで出回るいわゆる晩生(おくて)の柑橘で、別名「宇和ゴールド」や「美生柑(みしょうかん)」などとも呼ばれています。
また「和製グレープフルーツ」と表現されるように、果皮が黄色くて何となくグレープフルーツに似ています。果肉はやわらかくジューシーで、酸味はそれほど強くなく、さわやかな香りとほどよい甘酸っぱさが特徴です。そんな河内晩柑を購入しようと売り場に行くと、なんだかちょっぴり違和感が……。そう、この河内晩柑は果皮の色が濃いのです。
調べてみたところ、果皮が紅色(オレンジ色)の「紅河内晩柑(紅宇和ゴールド)」なるものがあることがわかりました。むむむ。パッケージには「愛媛県産 河内晩柑」と書かれていましたが、これは紅河内晩柑なのでしょうか。このお店に並んでいたのはすべてこの色で、サイズはネーブルオレンジくらいの中玉です。
念のため別のお店で普通の河内晩柑(愛媛県産の大玉)も購入して、味の比較をしてみることに。こっちはサイズの大きなものを選んでしまったので、並べてみるとまったく別物のように見えますね……。
また果肉も果皮同様にオレンジ色と黄色で、種の多さも異なりました(種の有無は個体差や栽培環境によるものだと思いますが)。でも2つを食べ比べてみると、食感やみずみずしさ、風味に関しては大きな違いはなくどちらも美味。ただ、オレンジ色のほうが糖度がやや高く酸味も弱めで、まろやかな味わいに感じました。なお、その後も別のお店でオレンジ色の河内晩柑を見かけたので、意外と出回っているのかもしれませんね。
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