カンキツ類 紅プリンセス(愛媛果試第48号)
登録日:2024年4月14日
少し前になりますが、愛媛県で新しく誕生した柑橘の「紅プリンセス」を食べました。本格デビューは2025年ですが、試験販売が2023年からされていて、流通量はまだ少ないものの、時々店頭で見かけるようになっています。
紅プリンセスの両親は「愛媛果試第28号(紅まどんな)」と「甘平」。これらはどちらも甘味が強くて食味のよい柑橘ですが、その子どもである紅プリンセスも優れた性質を受け継いでいるのだそう。
果肉は果汁が豊富でやわらかく、糖度が高くて酸味が少ないのが特徴。果皮は赤みがかった橙色で、果実はやや腰高の短卵型をしています。ヘタ部分が少しとがっていて、見た目は紅まどんなに似た感じです。また果皮は薄めなので手でむくことができ、袋(じょうのう膜)も薄いので袋ごと食べられます。
なお紅プリンセスという名前は商標名で、正式な品種名は愛媛果試第48号になります。紅プリンセスとして出荷するには、愛媛県に許諾申請を行い、糖度やクエン酸、外観、サイズなどの条件をクリアする必要があるとのこと。そのため申請許可のないものは品種名の愛媛果試第48号として出荷されるようです。
今回入手した紅プリンセスは球形~腰高で、サイズは200g前後。皮は温州みかんほどではありませんが手で容易にむくことができました。果肉はとろけるような舌触りで果汁が多く、袋も薄くて口の中に残りません。また甘味が強くて酸味はおだやかで香りもよく、とてもおいしかったです。紹介文に「紅まどんなの食感と、甘平の濃い甘味」という説明がありましたが、まさにその通りでした。
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