カンキツ類 にじゅうまる(佐賀果試35号)
登録日:2021年4月4日
2021年2月にデビューしたばかりの新品種の柑橘「にじゅうまる」を食べました。佐賀県のオリジナルブランドで、両親は「西之香(にしのかおり)」と「太田ポンカン」。正式な品種名は「佐賀果試35号」といい、20年越しの育成の末、2017年に品種登録されています。
にじゅうまるはサイズが250~300gと大きく、カットすると断面が二重丸のように見えるのが特徴。果肉の中央部の色が少し薄くなっていて、この色の変化が名前の由来の1つにもなっています。皮は手でむくことができ、糖度が高くて酸味は少なく、つぶつぶとした食感です。
早速食べてみたところ、強い甘味とやさしい酸味が調和していて、文句なしのおいしさ。糖度は15~16度と高く、薄皮(じょうのう膜)がとても薄くて口当たりもよし。果汁が豊富で、大きめのさじょう(果肉の小さい粒)のプチっとした食感もよく、近年の人気品種に引けを取らない味わいでした。
この味や食感、なんだか「甘平(かんぺい)」の姿がチラチラと頭をよぎります。そういえば甘平の両親も「西之香」と「ポンカン」……。なるほど、それで雰囲気が似ているのですね。現在、甘平は愛媛県でのみ栽培されているので、佐賀県にも新たに優れた柑橘が誕生したのはうれしい限りです。
ちなみに、にじゅうまるが初出荷されたときは1玉800円ほどだったそうです。今回購入したのは3月下旬で、価格は1玉約400円。お手頃価格ではありませんでしたが、ぜひまた食べたいと思いました。
なお、にじゅうまるには糖度などの基準があるらしく、その基準に満たなかったものは「ひとつまる」として出荷されているそうです。
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