カンキツ類 ありあけ
登録日:2022年2月20日
これは和歌山県産の「ありあけ」という柑橘です。いわゆる「タンゴール」に分類される品種で、1973年(昭和48年)に長崎県の果樹試験場口之津支場において「清家ネーブル」と「クレメンティン」を交配して育成し、1994年(平成6年)に品種登録されました。
母親の清家ネーブルは「ワシントンネーブル」の枝変わりで、早生系の豊産性の高いネーブル。そして父親のクレメンティンは甘酸が調和した食味のよいマンダリンです。ありあけはこれらの優れた特性を受け継いでいます。
外観や風味は母親のネーブルに似ていて重さは150~200gほど。皮はややかためですが手でむけないことはなく、タネなしで薄皮(じょうのう膜)ごと食べられます。味はほどよい甘味があって酸味はやさしく、果肉はやわらかくてジューシーです。
今回入手したのは3個入りで、2つはサイズが190g前後、1つは230g以上ありました。腰高の円形をしていて、見た目はまさにネーブルオレンジといった感じです。ただ、ありあけは果頂部にネーブルのような「へそ」はありません。
出荷時期は12月下旬から2月上中旬ですが、これは2月中旬に購入したのでシーズン終盤だったみたいです。そのためか2個は果汁がやや少なめでした。でも1個はしっかりとみずみずしさがあり、糖度は16度以上と甘味も十分。優しい酸味とネーブルを思わせる香りも感じられてとてもおいしかったです。
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