河内晩柑 カンキツ類
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基礎データ DATA
河内晩柑の特徴
「河内晩柑(かわちばんかん)」は、大正時代に熊本県河内町の西村徳三郎氏の庭で発見された柑橘です。起源は明らかではありませんが、ブンタンの血を受け継いでいると考えられています。
美生柑や宇和ゴールドも同じ
また河内晩柑は別名が多く、「美生柑(みしょうかん)」や「宇和ゴールド」、「ジューシーフルーツ」や「ジューシーオレンジ」などいろいろな呼び名で流通しています。
果汁が豊富で果肉がやわらか
果皮が黄色くなめらかで、果肉は多汁でやわらかくソフトな口当たり。さわやかな香りを持ち、ジューシーで上品な甘酸っぱさが味わえます。また種の多さは個体差があり、種なしから多いものまでまちまちです。
果重は250~450gくらいと比較的大きめ。風味と外観がグレープフルーツに似ていることから「和製グレープフルーツ」ともいわれますが、グレープフルーツのような苦味はなく、酸味も強くありません。
河内晩柑の選び方(見分け方)
河内晩柑は果汁が豊富なことが特徴の1つなので、ずっしりと重みがありみずみずしいものがおすすめです。また、皮に張りががあるか、ヘタが枯れていないかもチェックします。皮にシミや傷が薄く付いて見た目の悪いものもありますが、基本的に味に違いはないので自宅用であれば問題ないでしょう。
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河内晩柑の保存方法
高温多湿を避けて、風通しのよい冷暗所で保存します。気温が高い時期は、冷蔵庫の野菜室で保存してもよいでしょう。その際は乾燥しないよう、ポリ袋に小分けして入れてください。1週間~10日くらいは持ちますが、なるべく早く食べましょう。
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河内晩柑の食べ方
河内晩柑の果皮はやや厚めですが、手むくことも可能です。むきにくい場合はナイフで切り込みをいれるむきやすくなります。じょうのう膜(薄皮)は少し厚いので、袋をむいて果肉だけを食べたほうがよいでしょう。気にならなければ袋ごと食べてもOKです。
河内晩柑は果汁が多く、食べるときに手がベタベタになりがちです。オレンジのようにスマイルカットにしたり、グレープフルーツのように半分にカットしてスプーンですくって食べるという方法もあります。
さわやかな甘酸っぱさを生かして、ジャム(マーマレード)にして食べるのもおすすめ。ゼリーやタルトなどに使用してもよいでしょう。
宇和ゴールドや美生柑
河内晩柑は地域によっていろいろな名称が付けられています。愛媛県産のものは「美生柑(みしょうかん)」や「宇和ゴールド」「灘オレンジ」「愛南ゴールド」など複数の呼び名で流通。
熊本県では「ジューシーオレンジ」や「ジューシーフルーツ」、鹿児島県では「サウスオレンジ」と呼ばれることも多いようです。ちなみに「河内晩柑」の名前は、熊本県河内町の地名と、遅い時期に熟す晩生(おくて)であることが由来です。
河内晩柑の旬(出回り時期)
河内晩柑は3月下旬頃から6月頃がシーズン。主産地は愛媛県と熊本県です。
参考:東京都中央卸売市場
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各地の年間収穫量 河内晩柑
出典:農林水産省統計
2021年の河内晩柑の収穫量のうち最も多いのは愛媛県で、約8,923トンの収穫量があります。2位は約1,995トンの収穫量がある熊本県、3位は約187トンの収穫量がある高知県です。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
2021年の河内晩柑(美生柑)の栽培面積は約488ヘクタール。収穫量は約1万1,332トンで、出荷量は約1万171トンです。