リンゴ 春明21
登録日:2022年1月16日
これは少し前に食べた「春明21(しゅんめい21)」です。青森県で育成されたりんごで、親品種は「ふじ」と「レイ8」。正式な品種名は「あおり21」といい、春明21は商標名になります。ちなみにレイ8の両親は、「東光(とうこう)」×「紅玉(こうぎょく)」です。
春明21は貯蔵性の高さが大きな特徴。11月初旬頃に収穫し、翌年5月~6月頃まで出荷が可能となっています。収穫直後は酸味が強めで果肉がかたいのですが、貯蔵することで果肉がほどよいかたさになり、酸味もやわらぐのだそう。また、果実は大きくて糖度が高く、果肉が緻密で果汁は多めとなっています。
今回は岩手県産の2玉を入手しました。サイズは360gと400gとなかなかの大玉で、果皮はそれほど濃くはないもののほぼ全面が着色していて、ふじのような縦縞が入っています。
まず1玉を食べてみると、十分過ぎるほどの甘さと適度な酸味、そしてほんのりはちみつのような風味が感じられました。果汁が多く、果肉はカリッとした歯ごたえ。12月に食べたので酸味とかたさはそこそこ感じましたが、かたすぎたり酸っぱすぎたりということはありません。
2個目は冷蔵保存して約2週間後に食べてみることに。これもカリッとした食感で甘酸が調和した濃厚な味わいです。酸味もそこそこあるからか、糖度を測ると20度前後という高さでした。冬の春明21も気に入りましたが、減酸した春先の春明21もぜひ味わってみたいです。
ちなみに、あおり21(春明21)は「あおり27(千雪)」とともに2008年に品種登録されましたが、登録の際に不備があり、同年に品種登録を取り消されています。そのためどちらも商標登録をするなど海外へ流出しないよう対策を行っているそうです。
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