こうみつ　リンゴ　味の感想や特徴など　果物ブログ

リンゴ　こうみつ

登録日：2023年12月11日

これは山形県で栽培された「こうみつ」というりんごです。「こうこう」や「こみつ」は食べたことがあるのですが、こうみつは今回が初めて。流通量が少なくなかなかのレア品種だと思われます。

調べてみると、福島県の岡田光榮氏が40年以上前に育成し、2001年（平成13年）に登録された品種とのこと。両親は「スターキングデリシャス」×「紅玉」で、当初はスターキングデリシャスの自然交雑実生となっていましたが、のちに父親が紅玉だということが判明したそうです。

こうみつは果皮が濃い紫紅色をしていて、重さは300～500g程度。11月上中旬に成熟する晩生種で、果肉はかたくてきめが粗く、適度な甘味と酸味があります。また香りが強く、蜜が多く入るのも大きな特徴です。

今回購入したこうみつは、果皮の色が親のスターキングデリシャスをさらに濃くしたような黒っぽい紅色でした。肩のごつごつとしたところはスターキングデリシャスらしさが感じられ、その一方で丸みのある形は紅玉っぽさも感じられます。

蜜の入り方は、多いものは果肉が透明に見えるほど蜜だらけになるそうですが、今回のものは控えめでした。食感は確かにかたくカリっとした歯ごたえがあり、果汁は中程度。糖度は18度以上と高く、酸味が少ないので甘味を強く感じます。さらに蜂蜜のような香気もあり、甘さと香りのよさをしみじみと感じながら味わいました。

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