リンゴ おぜの紅
登録日:2025年9月28日
群馬県で誕生したりんご「おぜの紅(おぜのくれない)」を入手しました。2009年(平成21年)に品種登録された早生種で、出回り時期は8月下旬から9月頃。あまり見かけない品種ですが、2022年の作付面積の統計では87位にランクインしています。
育成をしたのは群馬県農業技術センターで、「盛岡47号」の自然交雑実生として選抜、育成されました。発表後はしばらく群馬県のみで栽培されていましたが、今は長野県や青森県、山形県などでも生産されているそうです。
特徴は果皮の着色がよく、果実は大きくて長円形。また「スターキングデリシャス」のように「王冠」と呼ばれる隆起した形状が見られます。味は甘味と酸味が調和していて香りがよく、果汁豊富です。
今回購入したおぜの紅は2玉で、果皮はどちらも濃い紅色。形は特徴通りの縦長で、サイズは約430g、約450gと大玉です。さらに王冠が強めに出ていてお尻が盛り上がっています。
カットすると果肉は白っぽくてかたさがあり、かじるとジューシーでシャキっとした食感。お尻の部分の果皮が黄緑色でしたがしっかりと熟していて、糖度は17度前後と高く、甘酸のバランスが取れた濃厚な味です。蜜のような甘さと香りも感じられ、終始おいしいりんごの風味を堪能することができました。