リンゴ 明秋
登録日:2025年12月14日
これは「明秋(めいしゅう)」というりんごです。青森県の櫻庭保夫氏が育成した品種で、親の掛け合わせは「ふじ」と「大紅栄」。2018年(平成30年)に品種登録されました。
果実は大きめの球形で、果皮は濃い紅色。果肉はかたくて日持ちがよく、糖度が高くて酸味とのバランスがとれているのが特徴です。交配親のふじは言わずと知れた優良品種で、大紅栄も大玉で果皮色が濃く食味のよい品種なので、それぞれの優れた特性を受け継いだということですね。
また明秋は栽培面においても作業の省力化というメリットがあります。りんごは一般的に、色づきをよくするために袋掛けをしたり、日光を当てるために葉取りをしたりしますが、明秋はそれらの手間をかけなくても容易に着色するとのことです。
さて今回購入した明秋は2個で、重さは約310gと約350g。果皮色は1つが普通の赤色で、もう1つは大紅栄を思わせるような濃紅色でした。また明秋は軸周りのくぼみ(梗あ)が深いことも特徴の1つなのですが、まさにその通りの深さで、肩の張ったどっしりとした形です。
食べてみると、果肉はかためでサクサクと歯切れがよく、果汁が豊富。糖度は16~18度と高く、酸味とのバランスも絶妙で濃厚な味わいです。色の濃いほうは少し蜜が入っていたのですが、果皮色による味の差はほとんどなく、どちらも同じくらい美味でした。











