ふじ リンゴ

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基礎データ DATA

ふじの特徴

ふじ

「ふじ」は、「国光」と「デリシャス」の交雑により誕生した品種です。園芸試験場東北支場(現 農研機構果樹研究所)で育成され、1962年(昭和37年)に命名登録されました。りんごの代表品種ともいえるふじは世界的にも人気が高く、アメリカやニュージーランドなど海外でも生産されています。

ふじの果肉はややかたく、甘味があって酸味は少なめ。果実は丸みがあり、重さは300~400gと大きめです。また果皮の色づきもよく香りも良好。果肉はやや粗いですが、食味がとても優れており、長年にわたってトップシェアを維持しています。

ちなみに、ふじという名前は、育成地である青森県藤崎町の地名「藤」と、富士山のような日本一のりんごになってほしいとの思いから付けられたそうです。

ふじはおいしいだけでなく、親品種としても活躍しています。「北斗」や「千秋」「シナノスイート」をはじめ、「ぐんま名月」や「ハックナイン」「こうこう」など、数々のおいしいりんごがふじから誕生しています。

ふじの選び方(見分け方)

ふじ

果皮が赤くて、お尻の部分が黄色っぽくなっているものがおすすめです。ただ、「サンふじ」や「葉とらずふじ」は、完熟していても着色が均一ではないことがあるため、多少の色ムラは気にしなくてよいでしょう。お尻が緑色のものはやや未熟傾向にあるので、この点をチェックしてください。

ふじの保存方法

新聞紙で1つずつ包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室や温度の低い冷暗所で保存しましょう。りんごは成長を促すエチレンを発するため、ほかの野菜や果物を一緒に保存すると、それらの鮮度低下を早めてしまいます。そのため冷蔵庫に入れる場合は、ラップで包むか、ポリ袋に入れて密封するようにしてください。

箱で保存する場合も、そのまま置いておくよりは1つずつ新聞紙で包んだほうが乾燥防止になり、お互いのエチレン作用も抑えられます。

蜜がたくさん入っているものはあまり日持ちしないので、なるべく早く食べることをおすすめします。また、無袋栽培のサンふじは、有袋栽培のふじに比べて少し日持ちが劣るので、こちらも気をつけてください。

ふじの食べ方

ふじ

鮮度のよいふじは生食が一番です。皮をむいたほうが口当たりはよいですが、皮の部分にはポリフェノールや食物繊維が含まれるので、栄養面を考えると皮ごと食べるのがおすすめです。

時間が経過してやわらかくなってしまったり、量が多くて食べきれない場合は、ジャムやコンポートなどにするとよいでしょう。ジャムを作るときはレモン汁を加えると、酸味ととろみが加わって味が濃厚になります。また、りんごバターや焼きりんご、サラダなどにしてもおいしく食べられます。

蜜入りふじ

ふじ

ふじは完熟すると蜜が入りやすいのも特徴のひとつ。「蜜入り」というのはセールスポイントにもなっていて、贈答用としても人気です。ただ、蜜入りふじは長期貯蔵にあまり向いておらず、貯蔵中に品質が低下したり蜜が果肉に吸収されてしまうこともあります。

そのため蜜入りのふじりんごが楽しめるのは、晩秋から1月頃までと短め。いっぽう、蜜の入っていないふじは10月下旬頃から出回り、貯蔵されたものは翌年夏頃まで出荷されます。

サンふじ

ふじ

サンふじとは、袋がけをせずに無袋栽培で育てたふじのことで、品種自体はふじと同じです。ふじは袋がけをしたほうが着色や貯蔵性はよくなるのですが、そのぶん労力やコストがかかります。いっぽう、無袋栽培は見た目や貯蔵性が有袋栽培に劣るものの、日光をたくさん浴びることで甘味が増して味もよいとされます。

葉とらずりんご(葉とらずふじ)

サンふじなど無袋栽培のりんごの中には「葉とらず」と呼ばれるものがあります。これは文字通り、葉を摘み取らずに栽培したものです。りんご栽培では日光が果実にまんべんなく当たるように、周囲の葉を少し取るのが一般的ですが、葉は養分の元にもなるため、摘み取らないほうが味がよくなるともいわれます。そこで、あえて葉をそのまま残して育てたものが「葉とらずふじ」や「葉とらずりんご」です。

葉とらずは日光がまばらに当たるため、着色にムラが出て見た目はあまりよくありません。しかし食味がよいとされることから、この「葉とらず」という点をアピールして販売されていることもあります。

ふじの旬(出回り時期)

ふじはほぼ周年出回っていますが、旬は11月頃から12月頃で、貯蔵されたものが翌年夏頃まで出荷されます。

参考:東京都中央卸売市場

各地の年間収穫量 ふじ

出典:農林水産省統計

2022年のふじの収穫量のうち最も多いのは青森県で、約21万4,600トンの収穫量があります。2位は約7万1,200トンの収穫量がある長野県、3位は約2万3,600トンの収穫量がある山形県です。

栽培面積・収穫高の推移

出典:農林水産省統計

2022年のふじの栽培面積は約1万7,800ヘクタール。収穫量は約37万7,500トンで、出荷量は約34万6,100トンです。

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