愛宕 ナシ(日本梨)
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基礎データ DATA
愛宕の特徴
「愛宕(あたご)」は重さが1kgにもなるビッグサイズの晩生種です。かつては「二十世紀」と「今村秋」の交雑と考えられていましたが、遺伝子解析の結果、現在は「天の川」と「長十郎」の組み合わせであると推定されています。大正時代から昭和初期頃に誕生したようです。
肉質はやや粗めですが果汁が多くてやわらかく、ほどよい甘味もありシャリシャリとした食味のよい梨です。大きいものは文旦ほどのサイズになるため食べ応えも十分。日持ちもよいほうで、お正月に食べられる梨としても定番です。
愛宕の選び方(見分け方)
果皮に張りがあり、お尻がしっかりしていて果皮に色ムラがないものを選ぶとよいでしょう。また、果汁が多いものは重量感があるので、持ったときに重みを感じるものがおすすめです。
愛宕はサイズが大きくてゴツゴツとした形のものもありますが、多少形がいびつでも気にしなくて大丈夫でしょう。
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愛宕の保存方法
乾燥しないように新聞紙などで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室または冷暗所で保存しましょう。
愛宕は日持ちのよい梨で、収穫後1か月ほど保存することが可能です。またその間に酸味が抜けて果汁、香りなどが増していきます。そのため収穫時期(11月中下旬頃)に入手した場合はしばらく冷暗所に置いておくとよいでしょう。
熟成が進んだものは早めに食べることをおすすめします。暖房の効いた部屋で保存すると傷みが早まるので気をつけてください。
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愛宕の食べ方
サイズの大きい愛宕は、1/8くらいのくし形に切って食べるのがおすすめです。梨は軸側よりもお尻の部分のほうが甘味が強い傾向があるので、くし形にカットすると甘味が均等に行き渡ります。切り方は縦に8等分に切り、芯を取り除いて皮をむくだけです。
量が多くて消費しきれない場合は、コンポートにしたり、肉料理に使うという方法があります。コンポートは冷やしてそのままデザートとして食べたり、タルトやケーキなどにも利用可能です。
また、すりおろした梨に肉を漬けておくとやわらかくなるので、ステーキやソテーなどに使ってもよいでしょう。
愛宕の旬(出回り時期)
愛宕は11月下旬頃からがシーズンで、貯蔵されたものは翌年2月頃まで出荷されます。
主産地は岡山県や鳥取県、大分県などです。ただ岡山県の作付面積データは統計年によって公表されないことがあるので、ランキングに登場しないことがあります。
愛宕の主な産地
出典:農林水産省統計
愛宕の作付面積のトップは鳥取県です。作付面積は約5.9ヘクタールで、全体の約27%を占めています。2位は約3.5ヘクタールの大分県。3位は約3.5ヘクタールの愛知県です。
統計データを公表していない都道府県はこのランキングに入っていませんのでご注意ください
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