西村早生 カキ(柿)
種類/品種/ブランドなどの詳細ページ
西村早生の特徴
「西村早生(にしむらわせ)」は滋賀県大津市の柿園で、偶発実生として発見された不完全甘柿です。不完全甘柿は、種が多く入ると甘くなり、種が少ないと渋みが残るという特性があります。西村早生の場合、種が5個以下だと渋みが残りやすく、その場合は脱渋処理をしてから出荷されます。
そして不完全甘柿である西村早生は、果肉に「ゴマ」という黒っぽい模様が入るのが大きな特徴。これは渋みが抜けて甘くなったサインで、このことから「ゴマ柿」と呼ばれることもあります。
果皮は明るい橙色でつやがあり、重さは約200~300gほど。「富有」のような丸みを帯びた形をしていて、ほどよい甘味があり果肉はかためです。なお、名前の「西村」は柿園の園主の名前から取ったもので、1960年(昭和35年)に名称登録されました。9月中旬から収穫できる早生の品種です。
西村早生の選び方(見分け方)
丸みのあるきれいな形で、果皮がつやつやとしているものがよいでしょう。また手に持ったときにずっしりと重みがあり、へたが整っていて実に隙間なくぴったりとついているものを選びます。
カキ(柿)のページに戻る
西村早生の保存方法
新聞紙などで包んでポリ袋に入れ、日の当たらない冷暗所で保存します。常温だと2~3日程度でやわらかくなってくるので、かための食感が好みなら冷蔵庫の野菜室へ。
より長く保存したい場合は、軽く湿らせたティッシュペーパーをへたにあて、1個ずつラップで包んでポリ袋に密閉し冷蔵しておくとよいでしょう。鮮度がよければ1~2週間ほど持ちます。
カキ(柿)のページに戻る
西村早生の食べ方
4等分にカットして皮をむいて食べましょう。果肉にゴマのような黒い点が入っていますが、これは西村早生の特徴なのでまったく問題ありません。
もしも甘味が物足りないという場合は、オーブンなどで焼いてみるとよいでしょう。必要に応じて砂糖をかけたり、あるいはバニラアイスを添えたりすると見た目も映えます。
西村早生の旬(出回り時期)
西村早生の旬は9月頃で、そのままピークを迎えて10月頃まで出回ります。
参考:東京都中央卸売市場
旬カレンダーのページに移動
西村早生の主な産地
出典:農林水産省統計
西村早生の作付面積のトップは福岡県です。作付面積は約45.3ヘクタールで、全体の半分以上の割合を占めています。2位は約13.5ヘクタールの岐阜県。3位は約11.7ヘクタールの茨城県です。
果物統計のページに移動
栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
この統計データは年代が古いのでご注意ください。