日向夏 カンキツ類
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基礎データ DATA
日向夏の特徴
日向夏は、1820年代に宮崎県宮崎市の真方安太郎氏宅で発見された比較的歴史の古い柑橘です。来歴はわかっていませんが、ユズの血を引いていると考えられています。
果皮は黄色くなめらかで、サイズは120~200g程度。白いワタ(アルベド)が厚く、果肉はみずみずしくさわやかな香りと甘酸っぱさが楽しめます。白いワタは苦味がなくふわふわとしてほんのり甘みがあり、果肉と一緒に食べるのが一般的です。
名称は地域によって異なり、宮崎県産は「日向夏」、高知県産のものは「小夏」、静岡県や愛媛県では「ニューサマーオレンジ」と呼ばれることが多いです。
日向夏の選び方(見分け方)
日向夏はレモンのような鮮やかな薄黄色が特徴です。見た目にきれいな黄色い果実を選びましょう。また、果皮がやわらかくて張りがあり、同じサイズなら重いほうが良品。皮がしなびたものや持ったときに軽いものは鮮度が落ちています。
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日向夏の保存方法
直射日光の当たらない冷暗所で保存します。日持ちの目安は1週間~2週間くらいですが、なるべく早く食べることをおすすめします。気温が暖かくなってきたら、冷蔵保存してもよいでしょう。乾燥しないようポリ袋などに入れてから冷蔵庫の野菜室に入れてください。
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日向夏の食べ方
日向夏は皮が厚いですが、手でむくことも可能です。ただ日向夏は白いワタも一緒に食べるとおいしいので、皮をりんごのようにナイフでむき、ワタのついた果肉を一口サイズにカットして食べるとよいでしょう(詳しくはこちら)。種は多めですが、じょうのう膜(薄皮)はやや薄く、袋ごと食べられます。
そのまま食べても十分おいしいですが、砂糖やハチミツをかけたり、しょうゆをかけるという食べ方もあります。またジャム(マーマレード)やゼリー、ケーキの材料などに使用してもよいでしょう。
いろいろな日向夏
「日向夏」には、枝変わりの品種がいくつか誕生しています。高知県では「室戸小夏」や「宿毛小夏(すくもこなつ)」、「西内小夏」などがあります。「室戸小夏」は種がなくサイズがやや小さめ。「宿毛小夏」は収穫時期が早い早生種で、「西内小夏」は種が少なく収穫量が多いのが特徴です。また静岡県で発見された「オレンジ日向」は果皮が橙色です。
日向夏の旬(出回り時期)
日向夏は1月頃から店頭に並びますが、多く出回るのは3月から5月頃。主産地は宮崎県と高知県です。
各地の年間収穫量 日向夏
出典:農林水産省統計
2021年の日向夏の収穫量のうち最も多いのは宮崎県で、約3,592トンの収穫量があります。2位は約2,213トンの収穫量がある高知県、3位は約195トンの収穫量がある静岡県です。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
2021年の日向夏(ひゅうがなつ)の栽培面積は約317ヘクタール。収穫量は約6,189トンで、出荷量は約5,250トンです。