晩三吉 ナシ(日本梨)
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晩三吉の特徴

「晩三吉(おくさんきち)」は明治時代にはすでに食べられていた歴史の古い梨です。来歴は不明ですが、当時から優良品種として人気があり、明治中期から昭和初期にかけて全国に広まりました。
果実のサイズは400~500gほどで、大きいものは700g~1kgになる大玉です。また形がゴツゴツとしていることも特徴の1つ。晩生種なので出回るのは10月下旬頃からと遅く、貯蔵性が高いため翌年春まで出回ります。
晩三吉はほどよい甘味と酸味があり、やわらかくて多汁。みずみずしくてさわやかな風味が楽しめます。
晩三吉の選び方(見分け方)

お尻がどっしりとして、全体がふっくらとしているものがよいでしょう。また果皮に張りがあり、色ムラがないものがおすすめです。果汁が多くジューシーなものは持ったときに重みを感じるので、この点もチェックしましょう。
晩三吉はサイズが大きくてボコッとしたものもありますが、多少形がいびつでも気にする必要はありません。
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晩三吉の保存方法
乾燥すると水分が抜けて食味が悪くなるので、新聞紙などで包んでからポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室または冷暗所で保存しましょう。気温が高いと傷みやすいので、なるべく日持ちさせたいなら冷蔵庫の野菜室に入れます。晩三吉は日持ちがよい品種ですが、なるべく早く食べるようにしましょう。
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晩三吉の食べ方
晩三吉はサイズが大きいので、ひと口サイズにカットしたほうが食べやすいですが、できればくし形に切って食べるのがおすすめです。お尻側のほうが甘味が強い傾向にあるので、縦に等分するくし形切りなら甘味が均等になります。
たくさんあって食べきれない場合は肉料理に使ったり、コンポートにしてみてもよいでしょう。すりおろした梨に15分ほど肉を漬けておくとやわらかくなり、ソースに加えると甘味も出ます。
また砂糖で煮込んでコンポートにしておくと保存期間がアップします。そのまま冷やしてデザートにしたり、タルトなどに使ってもよいでしょう。
晩三吉の旬(出回り時期)
10月下旬頃から出荷される晩生種で、貯蔵性がよく翌年3月頃まで出回ります。
晩三吉の主な産地
出典:農林水産省統計
晩三吉の作付面積のトップは大分県です。作付面積は約10ヘクタールで、全体の半分以上の割合を占めています。2位は約2.5ヘクタールの福島県。3位は約1.6ヘクタールの熊本県です。
統計データを公表していない都道府県はこのランキングに入っていませんのでご注意ください
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