筆柿 カキ(柿)
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筆柿の特徴
「筆柿(ふでがき)」は、愛知県額田郡幸田町で古くから栽培されている柿です。昭和初期頃までは庭先に植えられている程度でしたが、1960年代になると栽培が盛んになり、1980年代には全国に出荷されるようになりました。現在では筆柿の名が広く知られていますが、産地の愛知県では「珍宝柿(ちんぽうがき)」という名でも親しまれています。
筆柿はその名の通り、筆先のような細長い形をしていて、果実のサイズは100gほどと小ぶり。種がたくさん入ると甘くなる「不完全甘柿」のため、種は多めです。逆に種が少ないと渋みが残るので、産地では光センサーを用いて選別し、渋のあるものは脱渋処理をしてから出荷をしています。
甘くなった筆柿は、果肉にゴマのような黒い模様が出るのが特徴。なめらかな食感でほどよい甘味があります。
筆柿の選び方(見分け方)
果皮がつやつやとしていて、濃い橙色のものを選びましょう。また傷がなく、小玉ながらも重みを感じるものがおすすめです。
なお、収穫したてのものは果皮に白い粉がふいていることがあります。これは水分を保持するために自然に分泌されるブルーム(果粉)という物質です。
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筆柿の保存方法
新聞紙などで包んでポリ袋に入れて冷暗所で保存します。常温では2~3日ほどでやわらかくなってくるので、かための食感が好みの場合はなるべく早めに食べましょう。
冷蔵庫の野菜室で保存する場合は、ポリ袋に入れて密閉します。かたいうちに冷蔵保存すると、果肉の軟化を遅らせることができます。
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筆柿の食べ方
筆柿は1/4にカットして皮をむいて食べるとよいでしょう。長細い種がいくつか入っているので気をつけてください。果肉がかためのものはサラダに入れたり、白和えに使うのもおすすめです。
筆柿の旬(出回り時期)
筆柿は9月下旬頃から10月がシーズンです。
筆柿の主な産地
出典:農林水産省統計
筆柿の作付面積のトップは愛知県です。作付面積は約36ヘクタールで、60%以上の割合を占めています。2位は約10ヘクタールの長野県。全体の約19%でこちらも20%以上を占めています。3位は約6.1ヘクタールの京都府です。
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