豊水 ナシ(日本梨)
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基礎データ DATA
豊水の特徴
「豊水」は農研機構果樹研究所で育成され、1972年(昭和47年)に命名登録された赤梨です。当時は親が「菊水×八雲」と「八雲」とされていましたが、のちにDNA鑑定をした結果、「幸水」×「イ-33(石井早生× 二十世紀)」の可能性が高いことが判明しています。
甘味が強くてやさしい酸味があり、果肉は果汁をたっぷり含んでいてジューシー。梨特有のシャリシャリとした食感と甘さが楽しめます。サイズは幸水よりも大きめで350~400gくらい。日持ちも幸水より少し長めです。
豊水は国内での生産量が多い品種で知名度も高く、「幸水」と「新水」とともに梨の「三水」とも呼ばれます。
豊水の選び方(見分け方)
ふっくらと丸みがあってお尻が広く、果皮に張りがあるものがおすすめです。また全体がほどよく赤みがかっていて、傷がないものを選びましょう。
果汁を多く含んでいるものは重量感があるので、同じ大きさなら重く感じるほうがよいでしょう。果皮がしんなりとしているものや、さわったときにやわらかくなっているものは鮮度が落ちています。
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豊水の保存方法
乾燥を防ぐため新聞紙などで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。涼しい時期であれば冷暗所でも大丈夫ですが、基本的には冷蔵庫の野菜室に入れたほうがよいでしょう。そのほうが日持ちもよくなります。豊水は鮮度のよいうちに食べたほうがシャリシャリ感が強くて食味がよいので、なるべく早く食べるのがおすすめです。
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豊水の食べ方
梨は軸側よりもお尻の部分のほうが甘味が強めです。りんごのように1/4や1/8サイズのくし形にカットすることが多いと思いますが、食べるときに軸側から食べると最後までしっかりと甘味を感じられます。
砂糖などで煮込んでコンポートやジャムにすると、ひと味違った味わいが楽しめます。タルトやケーキなどに使ったり、アイスクリームやヨーグルトに添えて食べてもよいでしょう。なおジャムを作る際は、レモン汁を加えることで酸味ととろみが出ます。
また、梨をすりおろして15分ほど肉を漬け込むと肉がやわらかくなるので、肉料理に使うのもよいでしょう。すり下ろした梨をソースに加えるのもおすすめです。
豊水の旬(出回り時期)
豊水の旬は8月頃から9月頃まで。9月頃が出荷の最盛期です。
参考:東京都中央卸売市場
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豊水の主な産地
出典:農林水産省統計
豊水の作付面積のトップは千葉県です。作付面積は約328ヘクタールで、全体の約18%を占めています。2位は約227ヘクタールの福島県。3位は約181ヘクタールの栃木県です。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
この統計データは年代が古いのでご注意ください。