貴陽 スモモ(プラム)
種類/品種/ブランドなどの詳細ページ
基礎データ DATA
貴陽の特徴


「貴陽(きよう)」は山梨県で誕生したすももです。中巨摩郡の高石鷹雄氏が「太陽」を自然交雑させて育成し、1996年(平成8年)に品種登録しました。登録時は、母親は「太陽」で花粉親は「不明」となっていましたが、のちのDNAマーカーによる親子鑑定により、花粉親は「小松」と推定されています。
果皮は完熟すると紫がかった紅色になり、形は円形。重さは200g程度とサイズが大きく、中には300g前後の大玉もあります。また、熟すと同心円状のヒビののような輪紋が出やすいのも特徴の1つです。
果肉は淡黄色で、甘味が強くて酸味とのバランスもよく、果汁が豊富。香りは少ないですが、ジューシーで濃厚な味わいです。
収穫期は7月下旬頃から8月中旬頃。おもな生産地は山梨県で、長野県や山形県などでも作られています。
貴陽の選び方(見分け方)


なるべく全体が濃い紅色に染まっていて、色むらや傷がないものを選びます。また、きれいな円形で張りがあり、持ったときにしっかりと重みを感じるものがよいでしょう。表面に白い粉(ブルーム)がついているものは新鮮な証拠です。
また貴陽は、果皮の紅色の部分に「輪紋」と呼ばれるひび割れのようなスジが見られることがあります。これは成熟の目安になるもので、輪紋が出ているものはよく熟していて甘味が強いといわれます。
スモモ(プラム)のページに戻る
貴陽の保存方法
かたさを感じるものは、新聞紙などで包んでポリ袋に入れ、常温で置いておきます。追熟が進み、果肉に弾力を感じたら、冷蔵庫の野菜室で保存して2~3日で消費しましょう。
貴陽はほどよく熟したものも多いので、購入時に完熟状態のものは冷蔵保存して、早めに食べ切るようにします。
スモモ(プラム)のページに戻る
貴陽の食べ方

貴陽は甘酸が調和しているので、そのまま食べるのがおすすめです。もしも皮の酸味が気になるようなら皮をむいて食べましょう。
カットして食べる場合は、縦にぐるりと包丁を入れ、両手で果実をねじるようにして2つに分けてから切ります。ただし果実を強く握ると果肉がつぶれるので注意してください。
熟し過ぎのものは、ジュースやジャムなどに使ったり、冷凍してシャーベット風に食べてもよいでしょう。
貴陽の旬(出回り時期)
貴陽が多く出回るのは7月下旬頃から8月中旬頃です。
貴陽の主な産地
出典:農林水産省統計
貴陽の作付面積のトップは山梨県です。作付面積は約62.1ヘクタールで、70%以上の割合を占めています。2位は約12.5ヘクタールの長野県。3位は約5.3ヘクタールの山形県です。
統計データを公表していない都道府県はこのランキングに入っていませんのでご注意ください
果物統計のページに移動