ル・レクチェ(Le Lectier) 西洋ナシ(西洋梨)
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ル・レクチェの特徴
果皮が黄色い「ル・レクチェ」は、1880年代にフランスのオルレアンで育成された西洋梨です。親は「バートレット」と「フォーチュニー(フォルチュネ)」とされていましたが、山形県立園芸試験場で行われた遺伝子鑑定によると、バートレットは交雑親ではないそうです。
日本では、1903年(明治36年)頃に新潟県の小池氏が導入したのが始まりです。しかしル・レクチェは栽培が難しく、長い間、細々と栽培され地元だけで消費されていたとのこと。その後、栽培技術が向上し、平成になると生産量が増加。今ではスーパーでもよく見かけるようになりました。
果実の重さは250~400gくらいの中サイズ。完熟すると特有の甘い芳香を放ち、果肉はとろけるような舌触りになります。果汁が滴るほどみずみずしく、甘みが強く酸味は控えめ。食味の優れた品種です。
なお、主産地の新潟県では、以前は「ロクチ」や「ルルクチー」などいくつかの表記があったそうですが、1983年に「ル レクチエ」という呼び方で統一しているそうです。
ル・レクチェの選び方(見分け方)
ル・レクチェは、未熟な状態だと果皮が黄緑色で、熟すと皮が鮮やかな黄色になります。すぐに食べるなら果皮が黄色いもの、しばらく置いておく場合は黄緑色のものを選びましょう。食べ頃になると香りも強なります。
果皮に傷があると、そこから傷んでしまうので、キズがないかチェックしておきましょう。また果皮に黒いシミが出ているものは熟し過ぎている可能性があります。
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ル・レクチェの保存方法
果皮が黄緑色のものは追熟が必要です。ル・レクチェは専用のフィルム袋に包まれていることがありますが、その場合はそのままの状態で保存します。袋に入っていなければ新聞紙に包むなどして乾燥を防ぎ、涼しい場所(15~20度が理想)に置いておきましょう。数が多い場合は定期的に色や香りをチェックし、過熟にならないように気を付けてください。
果皮が黄色く完熟したものはポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室へ。完熟すると日持ちしないので早く食べましょう。
量が多い場合は冷凍してシャーベットのように食べるのもおすすめ。皮をむいてカットしたものを保存用袋などに入れて冷凍庫へ入れます。
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ル・レクチェの食べ方
ル・レクチェは皮をむいてりんごのようにカットして食べるとよいでしょう。果汁が滴るので、丸ごと皮をむくより、先に4等分に切ったほうがむきやすいかもしれません。
香りがよいので、ケーキやタルトなどにのせても豊かな風味が楽しめます。
ル・レクチェの旬(出回り時期)
ル・レクチェが店頭に並ぶのは11月下旬頃からです。
ル・レクチェの主な産地
出典:農林水産省統計
ル・レクチェの作付面積のトップは新潟県です。作付面積は約103ヘクタールで、80%以上の割合を占めています。2位は約7.9ヘクタールの山形県。3位は約7.9ヘクタールの長野県です。
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