甲州百目(富士柿) カキ(柿)
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甲州百目(富士柿)の特徴


「甲州百目(こうしゅうひゃくめ)」は赤橙色の釣鐘のような形をした大きな品種で、おもに福島県や宮城県、山梨県、愛媛県などで栽培されています。名前の「百目」とは「百匁(ひゃくもんめ)」からついたといわれ、その通り100匁(375g)ほどの重さがあり、大きいものでは500gほどにもなります。
甲州百目は古くから各地で作られていたため、呼び方も地域によってさまざま。福島県や宮城県では「蜂屋(はちや)」と呼ばれ、おもに「あんぽ柿」や「ころ柿(枯露柿)」に使用されます。愛媛県では「富士柿」と呼ばれ、こちらはその多くが青果として出回っています。ちなみにこの富士柿という名前は、へたを下にして置いたときに富士山のシルエットに似ていることから付けられたそうです。また関西地方では「江戸柿」や「代白柿」とも呼ばれています。
果汁が豊富でほどよいやわらかさがあり、マイルドな甘さが特徴。不完全渋柿なので、青果用のものは渋を抜いてから市場へ出荷されます。また、干し柿にすると糖度が高くなりこってりとした味わいになるため、あんぽ柿やころ柿にしたものも多く流通しています。
甲州百目(富士柿)の選び方(見分け方)

果皮に張りとツヤがあり、果実がふっくらとしているものを選びます。また重量感があり、鮮やかに色づいたものがよいでしょう。
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甲州百目(富士柿)の保存方法
新聞紙などで包み冷暗所で保存。常温で2~3日置いておくとやわらかくなってくるので、かための食感がよければ早めに食べ切ります。とろっとした口当たりが好みなら、3~4日ほど様子を見るとよいでしょう。冷蔵庫の野菜室で保存する際は、さらにポリ袋に入れておきます。
ころ柿やあんぽ柿も冷暗所または冷蔵庫の野菜室へ。あんぽ柿はころ柿よりも水分が多く賞味期限が短めなので、早めに食べましょう。
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甲州百目(富士柿)の食べ方

甲州百目は大きいので、1/4や1/8に切り分けてから皮をむいて食べるとよいでしょう。やわらかくなったものはへたの部分をカットして、スプーンですくって食べるのもおすすめです。また、冷凍してシャーベットとして楽しむという食べ方もあります。
甲州百目(富士柿)の旬(出回り時期)
甲州百目は10月下旬頃から収穫されます。
甲州百目(富士柿)の主な産地
出典:農林水産省統計
甲州百目(富士柿)の作付面積のトップは福島県です。作付面積は約464ヘクタールで、全体の半分以上の割合を占めています。2位は約125ヘクタールの山梨県。3位は約121ヘクタールの宮城県です。
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