せとか カンキツ類
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基礎データ DATA
せとかの特徴
「せとか」は「清見」×「アンコール」の育成系統(No.2)に、「マーコット」を交配して誕生した品種です。農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所が育成し、2001年(平成13年)に品種登録されました。
果皮は少し濃いめの橙色で、サイズは250g前後。糖度が高くてやさしい酸味があり、濃厚で優れた風味を持ちます。果肉はやわらかく果汁が豊富。じょうのう膜(薄皮)がとても薄く、袋ごと食べられます。
「せとか」という名前は、育成地である長崎県南島原市口之津町から望める海峡「早崎瀬戸」の「せと」と、香りがよいこと、そして瀬戸内地域での栽培が期待されることが由来だそうです。
せとかの選び方(見分け方)
皮がなめらかで張りがあり、全体がきれいなオレンジ色のものを選びましょう。持ったときに重みを感じ、果皮にやわらかさを感じるものがおすすめです。皮にシワがよったものは鮮度が落ちているので避けましょう。
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せとかの保存方法
せとかは皮が薄いのであまり日持ちはしません。冷暗所で保存し、なるべく4~5日で食べきるようにしましょう。鮮度が落ちると酸味がなくなってぼけた味になったり、水分が抜けて食味が悪くなります。冷蔵庫の野菜室で保存すると若干日持ちがよくなりますが、ポリ袋に入れるなどして乾燥しないよう気を付けてください。
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せとかの食べ方
皮が薄くてやわらかく、みかんのように簡単に手で皮をむくことができます。袋(じょうのう膜)も薄くて袋ごと食べられます。鮮度のよいうちに、ソフトでジューシーな甘酸っぱさを楽しみましょう。種は基本的にありません。
またケーキやタルトなどのトッピングに使うと、少し贅沢な味わいが楽しめます。量がたくさんある場合は、ジャム(マーマレード)にするのもおすすめです。
せとかの姉妹「麗紅」
果皮が赤みがかった橙色の「麗紅(れいこう)」という柑橘がありますが、これはせとかの姉妹品種です。親は「清見」×「アンコール」の育成系統(No.5)に「マーコット」を交雑したもので、甘酸のバランスがよくて芳香があり、風味豊かな味わい。サイズは200gくらいです。麗紅の紹介ページはこちら
せとかの旬(出回り時期)
せとかの出回り時期は1月から3月頃。2月頃までハウス栽培のものも流通します。
参考:東京都中央卸売市場
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各地の年間収穫量 せとか
出典:農林水産省統計
2021年のせとかの収穫量のうち最も多いのは愛媛県で、約3,857トンの収穫量があります。2位は約325トンの収穫量がある和歌山県、3位は約315トンの収穫量がある佐賀県です。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
2021年のせとかの栽培面積は約394ヘクタール。収穫量は約5,700トンで、出荷量は約5,266トンです。