アメリカンチェリー サクランボ(桜桃)
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基礎データ DATA
- 生い立ち:アメリカ生まれ
アメリカンチェリーの特徴
「アメリカンチェリー」はアメリカから輸入されているさくらんぼの総称です。国内で一番多く流通しているのは、果皮が黒っぽい濃赤色の「ビング」で、次が赤色の「レーニア」。現在、この2つがアメリカンチェリーの代表品種です。
また、このほかにも見た目がビングに似ている「スイートハート」や、果皮が濃い紅色の「ツラーレ」、レーニアとビングを交配した「ブルックス」などの品種があります。これらの品種名が明記されることはあまりありませんが、同じように見えるアメリカンチェリーでもいろいろな品種が流通しています。
アメリカンチェリーは全般的に国内産さくらんぼに比べるとサイズが大きく、果肉が締まっていて日持ちがよいのが特徴。甘味が強くて濃厚な味わいです。
日本でもビングやレーニアなどのアメリカンチェリーを栽培している農園はありますが、国内では気候などの影響から裂果しやすいようです。また、国内向けとしてはすでに「佐藤錦」や「紅秀峰」など多くの優良品種があるため、あまり作られていません。
アメリカンチェリーの選び方(見分け方)
軸が枯れておらず果皮にハリがあるものを選びましょう。鮮度のよいものは軸が緑色ですが、収穫してから日が経つと軸が茶色っぽくなってきます。
果皮の色は、ビングはなるべく濃い色のものがよいでしょう。レーニアは果皮の一部が黄色くても甘味はありますが、より赤く着色しているものがおすすめです。
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アメリカンチェリーの保存方法
さくらんぼは乾燥や高温により鮮度の劣化が早まるので、ラップで包むかポリ袋に入れるなどして冷蔵庫の野菜室で保存します。アメリカンチェリーは国産さくらんぼに比べると日持ちがよいほうですが、収穫してから店頭に並ぶまでに数日間は経過しているため、購入後は2~3日を目安に食べきりましょう。
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アメリカンチェリーの食べ方
アメリカンチェリーは生食のほか、粒が大きいのでジャムやシロップ漬けなどにしても楽しめます。種を取り除いてタルトやケーキ、ゼリー、パフェなどに利用してもよいでしょう。
ビング
ビングはアメリカから輸入しているさくらんぼの主要品種で、果皮が黒っぽい濃赤色で、果肉も濃い紅色。1粒が8g前後と大きく、果肉は緻密でしっかりしています。味は濃厚で強い甘味とほどよい酸味があり、日持ちも良好。1875年にアメリカのオレゴン州で「リバブリカン」の交雑実生から育成されて誕生しました。
レーニア
レーニアは果皮が赤色(部分的に黄色いことも)で、見た目は国内産のさくらんぼに似ています。アメリカのワシントン州立農業試験場において「ビング」×「バン(ヴァン)」を交雑して育成され、1960年に命名。粒が8~10gくらいと大きく肉厚で、果肉は淡いクリーム色をしています。糖度が高く酸味はやや少なめで、日持ちのよいチェリーです。
アメリカンチェリーの旬(出回り時期)
アメリカンチェリーが店頭に並ぶのは5月頃から7月頃です。