セミノール(Seminole) カンキツ類
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基礎データ DATA
セミノールの特徴
「セミノール」は「ダンカングレープフルーツ」と「ダンシータンジェリン」を掛け合わせて誕生したアメリカ生まれの品種です。1910年代にフロリダ州のアメリカ農務省の試験場で育成され、日本へは1955年(昭和30年)に導入されました。
果皮は赤みがかった橙色で、甘み、酸味ともしっかりした濃厚な味わい。果肉はやわらかく果汁がとても豊富です。じょうのう膜(薄皮)が薄くてジューシーなので、食べるときは果汁で手が濡れてしまうこともあります。また種は数個程度入っていることが多いです。
重さは150~200gくらいで、出回り時期は4月頃から。地域によっては「サンクイーン」や「紅小夏」と呼ばれることもあります。
セミノールの選び方(見分け方)
皮がなめらかで張りがあり、全体がきれいに色づいているもの。また果汁をたっぷり含んだ重みのあるものを選びましょう。セミノールは果皮の色が濃いのが特徴なので、色の薄いものは避けたほうが無難です。またセミノールは果皮がややゴツゴツとしていますが、皮が実から浮いた「浮き皮」のものは食味が落ちるので注意してください。
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セミノールの保存方法
日の当たらない冷暗所で保存します。暖房の効いた部屋に置いておくと、鮮度の低下が早くなってしまいます。日持ちは約1週間ですが、なるべく早めに食べましょう。長く持たせない場合は、ポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室に入れます。
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セミノールの食べ方
セミノールは皮が実からはがれにくいですが、手でむくことが可能です。ただ、手で皮をむこうとすると、果汁があふれて手が濡れることもあるので、フキンなどを用意しておくとよいでしょう。オレンジのようにカット(スマイルカット)して食べるのもおすすめ。じょうのう膜(薄皮)は薄く、袋ごと食べられます。
ジャム(マーマレード)やゼリーにしたり、パウンドケーキやタルトの材料などに使用してもよいでしょう。
ミネオラと姉妹
柑橘類は特性によって「タンゴール」や「みかん」などいくつかのグループに分類されます。そしてセミノールは「タンゼロ」というグループに入ります。タンゼロとは、グレープフルーツ(または文旦類)とミカン類の交雑で生まれた柑橘のこと。仲間には「ミネオラ」や「スイートスプリング」などがあります。ミネオラは親の掛け合わせがセミノールと同じ「ダンカングレープフルーツ」と「ダンシータンジェリン」で、セミノールとは姉妹関係になります。
セミノールの旬(出回り時期)
セミノールは4月から5月頃に出回ります。主産地は大分県や和歌山県、三重県などです。
参考:東京都中央卸売市場
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各地の年間収穫量 セミノール
出典:農林水産省統計
2021年のセミノールの収穫量のうち最も多いのは和歌山県で、約1,352トンの収穫量があります。2位は約610トンの収穫量がある大分県、3位は約458トンの収穫量がある三重県です。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
2021年のセミノールの栽培面積は約115ヘクタール。収穫量は約2,518トンで、出荷量は約2,401トンです。